コロナウイルス、特にワクチンとデルタ株の関係に注目して、ワクチン接種が進みながらデルタ株が拡大しているイギリスの新規陽性者数を毎日チェックしています。
7月6日の陽性者数は 28773人。
昨日は 27334人、一昨日は 24885人。増加傾向は続いているようです。
明るい話題としては、同じく接種が進んでいるイスラエルから
ワクチンを2回接種すると、死亡率・重症化率は90%近く抑えられる
と報告が出たこと。
これはイギリスでも同様で、陽性者率は増えているものの死亡率・重症化率は低いままで、イギリス政府は6月の経済活動制限の解除こそ延期したものの、7月に解除する方針は変えないそうです。
重症化率が低く医療機関への負荷が低い状態を保てているため、
「コロナウイルスとの共存」
を目指す事を基本方針にしているとのこと。
イギリス政府は今年の秋・冬にはインフルエンザの大流行があると見ており、
秋・冬を経済活動制限なしに越えることは難しい
と今から見通しているそうです。
このまま制限を続けることは経済的に厳しいので、学校も休みとなる夏の間に解除し、その間に学生や若者へのワクチン接種を行い、デルタ株特有の「若者への感染」を防ぎ、学校再開後の校内感染を防ぐ方針。
その後、秋のインフルエンザ流行しだいでは「コロナワクチンとインフルエンザワクチンの二刀流」で可能な限りコロナとインフルエンザ両方の流行を押さえ込む、という方策だそうです。
その政府方針に専門家からは「見通しが甘い」「過去の経験を踏まえれば制限は続けるべき」といった意見も多く出ているとのこと。
確かにイギリス政府の見通しは甘い部分もあるように感じますが、私はこの話を聞いて、
これが政府の対策というものだな
と感じました。
日本のように行き当たりばったりではなく、年間を通しての見通し・計画をたてる。
「秋・冬の再感染拡大は避けられない」などマイナスの情報も隠さず政府自ら発信する。
ウイルス学や医療の専門家は自らの意見をはっきりと発信し、その意見と経済のバランスを見て政治家と政府が判断する。
きっと見えない悪い所は沢山あるだろうし、このイギリス政府の対策がうまくいくかはわかりません。でも、政府・政治家がちゃんと役割をこなしていることに羨ましさすら感じます。
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