○メンゲルベルク指揮ACO(SEVEN SEAS,KING)1939/11/26LIVE・CD
この演奏、一楽章の欠落を28年盤から補完しているという無茶な盤。でも元がSPらしく明瞭な繋ぎ目がいくつも聞こえてくるので最早どうでもいいやという感じ。気になるのはメンゲルベルクお得意のポルタメント濫用だが、録音が悪いのでそんなに目だっては来ない。むしろそんな些末な部分よりも全体の造形の確かさに感心した。もっとも印象的だったのは2楽章で、カンタービレ!!ってかんじ。しかもソロで歌うわけではなくオケ全体が巨大な波をうっており圧巻だ。ビクビクもののホルンソロも美しい謡いかた。この2楽章は聴いて損はありません。3楽章はワルツ好きのメンゲルベルクにしてはちょっと普通すぎるか。4楽章はどんな指揮者がやっても大差なく感動させる音楽なので、コーダの序奏をカットするという無茶な解釈以外はほどほど楽しめるといった様子である。2楽章のすばらしさに全ての瑕疵が吸収されたということで○ひとつ。,
この演奏、一楽章の欠落を28年盤から補完しているという無茶な盤。でも元がSPらしく明瞭な繋ぎ目がいくつも聞こえてくるので最早どうでもいいやという感じ。気になるのはメンゲルベルクお得意のポルタメント濫用だが、録音が悪いのでそんなに目だっては来ない。むしろそんな些末な部分よりも全体の造形の確かさに感心した。もっとも印象的だったのは2楽章で、カンタービレ!!ってかんじ。しかもソロで歌うわけではなくオケ全体が巨大な波をうっており圧巻だ。ビクビクもののホルンソロも美しい謡いかた。この2楽章は聴いて損はありません。3楽章はワルツ好きのメンゲルベルクにしてはちょっと普通すぎるか。4楽章はどんな指揮者がやっても大差なく感動させる音楽なので、コーダの序奏をカットするという無茶な解釈以外はほどほど楽しめるといった様子である。2楽章のすばらしさに全ての瑕疵が吸収されたということで○ひとつ。,