シェルヘン指揮パリ放送交響楽団(altus)1954/1/20・CD
シェルヒェンはどんなオケ相手でも自分の音楽を引き出してしまう。強引な曲作りで即興的なのに、オケも崩壊するのにそれでも扇情的な魅力を保つ。プロコフィエフにフランスオケはもってこいで、この曲は映画音楽ということで平易さに回帰したものゆえ、メロディがきわめて明らかで瑞逸のものであることもあってさほど気にならないが、荒っぽい奇矯さやロマンチシズムの重さ、くぐもりが野暮ったくも感じさせるプロコフィエフを、音色の明るさと色彩感でフランス物のように昇華させることができる。さらにここではシェルヘンのスピードに加えてリズム感の良さが光る。それによくオケがついていく。これはあっという間に聴けてしまった。相性の良い組み合わせだ。
シェルヒェンはどんなオケ相手でも自分の音楽を引き出してしまう。強引な曲作りで即興的なのに、オケも崩壊するのにそれでも扇情的な魅力を保つ。プロコフィエフにフランスオケはもってこいで、この曲は映画音楽ということで平易さに回帰したものゆえ、メロディがきわめて明らかで瑞逸のものであることもあってさほど気にならないが、荒っぽい奇矯さやロマンチシズムの重さ、くぐもりが野暮ったくも感じさせるプロコフィエフを、音色の明るさと色彩感でフランス物のように昇華させることができる。さらにここではシェルヘンのスピードに加えてリズム感の良さが光る。それによくオケがついていく。これはあっという間に聴けてしまった。相性の良い組み合わせだ。