湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ジョリヴェ:交響曲第1番

2018年12月21日 | フランス
ツィピーヌ指揮ORTF(ina配信)1970/4/15放送live

PHF07009498。さすがにこの位の時期になってくるとブーイングも少ない(拍手も少ない)。ツィピーヌは旺盛かつ職人的にまとまった演奏をするのでこの曲には適しているが、散漫な内容はそのままだしオケも拡散的になっている。何故かこの曲は録音がわりとあり、youtubeでも聴くことができるが(1954年ツィピーヌ)、メシアンを百年遡らせたようなブカブカドンドンの「植民地主義的」野蛮主義を交響曲にまとめたものである。ジョリヴェは半端なところがあり前衛としては古く書法も甘く、懐古趣味としてはサービス精神が足りない。ジョリヴェは戦前復古的作品も後年おおく書いていて、異国趣味の精華を理知的に反映させた個性的だが人好きする作品も書けたというのは、前衛にとっては日寄ったもの、復古趣味にとっては歪んでいる、と受け取られる。そこが不幸でもある。

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