
今日も暑かったですねー。
さて、昨日もちょっと言及しましたが、両足人工股関節置換手術のため入院したのが昨年の8月21日。手術は22日に行われましたので、今日で丸一年が経ったことになります。
当日は朝9時くらいから手術室にはいって、麻酔が効き始めて意識がなくなり、次に目が覚めたのは夕方5時過ぎでした。手術前は、4〜5時間で終わると言われていたのに、なんと8時間にも及ぶ大手術となりました。
廊下で待っていた息子や娘、そして妹にも随分と心配をかけました。執刀医の先生のご尽力も大変なものだったと思います。
術後は集中治療室で一晩過ごしましたが、振り返ってもその時が一番つらかったです。体のあちこちに管を繋がれ、節々が痛むのに寝返りはもちろん身動きもできず、頭は朦朧としているけれど安眠できず……翌朝そこに朝食が運ばれて来たのには驚きました。もちろん殆ど食べられませんでした。
そうは言っても、手術自体は受けて本当に良かったと思います。昨年の春から夏にかけては、両手で杖をついても殆ど歩けず、移動はほぼタクシーで、買い物などで娘が一緒の時は車椅子を押してもらうという有様でした。それどころか椅子に腰かけたり立ち上がったりすることさえ困難で、家の中でも文字通り這うように移動していました。
いま思うと、そんな状態でよく帝劇まで『レ・ミゼラブル』など観に行けたものです。そういう時も娘には世話になりっぱなしでした。
手術の方針が決まったのが3月くらい。その少し前から理学療法にも通っていましたが、リハビリと言うよりそれ以上悪化させないための筋力トレーニングとマッサージ中心でした。
病院側のスケジュールの問題もあり、当初の予定よりだいぶ遅れて8月下旬にはいってからの入院・手術となりましたが、まだまだ暑い日が続く中、気温も湿度もちゃんと管理された院内で快適に過ごせたのはむしろありがたかったです。
決まり文句ですが、長いようで短かったこの一年。今では平らな所なら杖なしで歩けるようになりました。階段や坂道ではまだ二本の杖を手放せず、しゃがんだ姿勢から立ち上がったり布団から起き上がるのには今も苦労しているし、正座や屈み込んだり体をひねったりは禁忌。また気候によって術創も時々痛みますが、日常生活はほぼ問題なく過ごしています。人工関節そのものは至って経過良好。問題は筋力がなかなかつかないことでしょうか。こればかりは、とにかくそこを意識的に動かすしかないようです。
初めに診察して手術の方針を立ててくださった先生、その後の主治医となった執刀医の先生、病棟の看護師さんたち、理学療法士さんたち、いちばん身近にいて物理的にも心理的にも苦労をかけた娘、遠くからいろいろ手伝いに来てくれた息子、そしてツイッターなどで見守り応援してくださった方たち──一年経ってしまいましたが、改めて感謝します。わたくしが今こうして何とか生活できているのも、多くの人のお力添えあってのことです。
皆様、本当にありがとうございました!