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そんな訳で、年末押し詰まってからクリスチャン・ベイルにはまりつつあるわたくし。
全く彼はちっちゃい時から現在に到るまで、いろんな役柄はもちろん、その時その時の年齢や顔や体型(笑)等、様々な楽しみを提供してくれる役者さんです。
このブログのメイン・コンテンツであるデイヴィッド・ウェナムとかヒュー・ジャックマンとは、外見上殆ど何の共通点もない訳で、自分が或る特定の俳優を、「はまる」と言えるほど好きになる理由は、ルックスではないことが証明されました(いや証明って…)。
でも、顔立ち自体はベイルがいちばん綺麗だと思います。
一も二もなく好きな顔って言ったら、私の場合、ピーター・カッシングとかビル・ナイとかランス・ヘンリクセンとかなんです。もちろん(?)マックス・フォン=シドーも。
とにかく痩せて、頬がこけてる感じの人(または馬面)が好き。まあ、ベイルも役によってげっそり、ですが。ちなみに初恋の人は山本學さんでした……
とりあえず、このブログの主たる取り扱い対象のお二人について述べると、「はまる」に当たっては、それぞれ刺激されるツボが違った訳です。
端的なキイワードによって、ひとことで説明すると──
デイヴィッドの場合はコアラ……じゃなくて「カメレオン」。
ヒューの場合は「ステージ」。
両者共通するのは勿論「オーストラリア」。
デイジーは、最初に観たのはファラミアでしたが、その後、オーストラリア映画を中心とする出演作品での実に多彩な仕事ぶりを知って、驚きのあまり好きになってしまったという感じです。
輝くような二枚目から、おそろしくブサイクな役から、悪役、犯罪者、女装、高潔な人、コメディリリーフと何でもござれ。
でも、実はそれは、オーストラリア俳優全般について言えることだったんですね。彼をきっかけにして、豪俳優や豪映画の魅力、面白さを知ることが出来たのも収穫でした。
基本的に自然体なのに、どこかミステリアスな感じがするところも、追っかけたくなる理由の一つですね。
ヒューの場合は、眉間に皺寄せたちょっとダークなアクション・ヒーローのイメージが、『ヴァン・ヘルシング』NG集でガラガラと崩れ去り、レオポルド公爵に驚き、トニー賞授賞式とアクターズ・スタジオ・インタビューが決定的でした。美声や、歌える人だいうこともポイント高かったですね。Ozとか『オクラホマ!』とか。
あの完璧に美しい外見と変な言動(単に自然体なだけかも)のギャップもツボ。やっぱり「驚きのあまり好きになった」パターンですね。
「ハリウッド・スター」と呼ばれるようになってからも、「セレブ」であること自体には殆ど価値を見出していないようなところも、オージーっぽくて好感が持てます。
彼もけっこうカメレオンですが、おそらく私は、役柄より何よりご本人、ヒュー・ジャックマンその人が好きなんだと思います。
そして、DVDやネットの動画等を観て思うのは、彼の最良の部分はおそらくステージに於いてこそ現れるのだろうということ。本当に一度は生のステージを観てみたいものです。
さて、それでクリスチャン・ベイルを語る際のキイワードは、ひとこと「天才」。
元来はアルチザン型の、「技術」で見せる(魅せる)役者さんが好きな自分としては、珍しく天才肌の人を好きになったものです。
それも、好き勝手に演じて作品を自らに従属させる「なんちゃって天才」ではなくて、その作品や監督の要求するものを的確に理解し、表現できる天才。
何しろ12歳にして、『太陽の帝国』であの演技を見せてくれた人です。
その頃から芸歴は長いのに、変に悪ずれすることもなく、と言ってジョディ・フォスターやブルック・シールズのように、業界の「外」に価値を求めたり、自分探しをする訳でもなく、また破滅型っぽく生き急いでいる感じでもなく、良い意味であの世界で純粋培養された人のように思えます。
いろいろな役を演じて来て、またもっといろいろなことが出来るだろうけど、芯の部分には微塵の揺らぎもなく、すべての人や事柄の中で、ひとり超然と立つ天才。
持てるものはすべて仕事に注ぎ込んで、実生活には何も引きずらないし残さない人なんじゃないかという気もします。
それでいて、どこか「抜けてる」感もあって、『バットマン・ビギンズ』の来日記者会見でのマイペースぶりとか、『マシニスト』の後、その『ビギンズ』準備中に安心して太っちゃって "fat man" 化したりとか、天然っぽいエピソードには事欠かない人でもありますが、最近では "The Prestige" 関連で多数出回ったインタビュー動画の中の一つで、話しながらいきなり背中を掻き始める姿に笑いました。
演技の上では何一つ間違ったことはしないのに、そういう、人として(?)アンバランスな感じも面白いなあと思います。
まだ32歳(そろそろ33歳か)。暫くはこのまま、マイペースを崩さずに行ってほしいものです。
わざわざおいで下さいまして恐縮です。クリスチャンもですが、ファルコ様のブログのファンでもありますので……
でも、彼は本当に天才だと思います(真顔)。
あれだけ演技派なのに、「メソッド臭」みたいなものが感じられないのが好もしいです。
彼の場合、RADAとかに行かなくて良かったと言うか、行く必要もなかったと言うか。
これからいろいろな出演作を観て行くことが楽しみです♪
こちらこそ、またこっそりと通わせて頂きます。ありがとうございました。
この度は我が家においで下さって楽しいコメントを賜り、ありがとうございました。
早速飛んで参りました。お邪魔致します。
わー、なんか栗…イヤ、クリスチャン・ベイル(先生)のことをこんなに良く書いていただいて、すげー嬉しいです♪。うはー、よかったな栗!!。天才だなんて甘酸っぱい言葉、苦節1年と5ヶ月、やっとわし以外の方の口から聞いた気分で今とろけそうです(笑)。
ヒューの奥様のお話もありがとうございました。やっと確信が持てましたです。そのお礼に栗姉でも…とか思いましたが、姉じゃ話にならないので忘れてください(笑)。
てか、もう今ブックマークしちゃいましたので、これからガンガン遊びに来させていただきますね。栗ファンですが隅っこの方にこっそり混ぜておいていただければ幸いです。
それでは本当にありがとうございました。
また遊びに来ます~♪。