現地 9月27日 20時21分の満月です。 BGMに奏でるのはピアノ曲だろうか それとも
ギターに太鼓かも知れない。 この時刻、 月は低く、庇のうえに留まっている。
名月や故郷遠き影法師 漱石
岩鼻やこゝにも一人月の客 去来
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暑い日本を離れ、 関西国際空港より飛行11時間50分、 現地時間 9月25日12時19分、 タヒチ・ヌイ(ヌイは大きいの意)に着く。 タヒチ島は、 小さいタヒチ(タヒチ・イティ) とふたつ合わせて瓢箪形。 時差19時間、 気温28℃でカラッとしている。
ファアア空港でタヒチの音楽と、 篭に盛られた香りの良い白い花、 その一輪をもらい耳に挟んだ。 クチナシ科のティアレだ。 入国手続きもゆったりで ここには特別な時間が流れている。 長い列ができて一時間も待った。 出口で歓迎のレイをプレゼントされた。
白い花がティアレ ティアレのレイ 真ん中が黄色いのはプルメリア どちらも甘い香り
ゴーギャンが愛し滞在した楽園まで約一万㎞の行程は、 いやはや、 想像以上に遠い。 これから何に出会うのか… どんな感動が待っているのか
蝦蟇に引きずられ出かけて来たが、 やはり ワクワクする。
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タヒチ・ヌイの全周 約115㎞をまわった。 マラアの洞窟まえで珍しい花に会う。 月光を溶かしたような淡いエメラルドグリーンだ。
翡翠葛 Strongylodon macrobotrys ガイドに ジェイド・バインと教わる。 蔓は(多分)他の樹に巻きついて、 見上げると10メートル以上も昇っている。 大きな花房もみごとである。 周りは鬱蒼としている。 花びらが落ちて その辺りが明るい。 花のつき方はこんな風です。
ブーゲンビリア、バナナ、マンゴー、ハイビスカスが迎える。 椰子、パパイヤ、檸檬の木。 プルメリア、アラマンダ。 それに、 馴染みの観葉植物が、 どれもこれも大型だ。 市場も楽しみ… ゆったりと別世界へ迷い込む。