ドアの向こう

日々のメモ書き 

広がる青磁

2014-10-11 | アートな時間

 米色青磁下蕪形瓶 官窯 中国・南宋時代12~13世紀

 

  青磁玉壺春形瓶 龍泉窯 中国・元時代 14世紀

NETのおかげで始まったおつきあいから、 招待券をいただきました。 ご愛蔵品も出されるそうで愉しみです。

青磁のいま -受け継がれた技と美 南宋から現代まで  東京国立近代美術館工芸館

以下 自分あてのメモ。

まず工芸館HPから 概要を 
「青磁は、玉への憧れから中国で生まれた緑色を基調とした美しい釉色を特徴とするやきものです。
 多くの人々を魅了してやまない中国・南宋時代の名品から、近代陶芸史に名を残す板谷波山や岡部嶺男などの物故作家の優品、さらには、先達たちから受け継いだ技術と精神を現代に生かす人間国宝や新進気鋭の若手作家の最新作まで、時代を映し出す青磁作品を通してその魅力に迫ります。」

 展示は三部に分かれ 
第一章 日本に伝わった青磁 -中国・南宋時代から明時代初期-
第二章 近代の陶芸家と青磁 -写しと創作-
第三章 表現と可能性

 青磁といえば青、 青の中にも淡い青色や透明感のある青、 オリーブ・グリーン、淡い黄色(青色が窯変により黄色味を出す)など辰砂のぼかしがけまで多様である。  しっとりとした質感ばかりではない。 貫入、彫文・斑文、象嵌を施した作品。 貫入にも二重貫入(二種類の貫入)や氷裂文(大き目で氷片のようにみえる)。 形… 瓶、鉢、盤、碗、香炉、杯、大皿、茶碗、砧のような花瓶、耳付、壺、手付水指など。 すっきり端正なすがたから 驚きの造形まで。あっと驚く、こころが動く、青磁の奥深いアートのせかいでした。

 清水卯一  青磁大鉢             澄んだ青色  美しい貫入

色や形、風合い、趣、雰囲気を愛で彫刻のような絵画のような。 
興味や楽しさは深くて尽きません。 (画像はチラシおよび過去のカタログからいただきました)

また 現代では 絵画のような独特の模様をいれたのや、彫刻のような造形もあり、 「素地に艶のある釉薬を施しその上に模様の型紙をのせマット調の釉薬をかけ型紙を除いて焼成。 型紙を置いたところから初めの釉薬がのぞき模様を描いたように見える」など(福島善三 中野月白瓷鉋文鉢)、 進化を続ける。

 青磁に囲まれ、 新しいことを学ぶ。 以前、衝撃を受けた 岡部嶺男、 河井寛次郎に再会。

 

岡部嶺男 窯変米色瓷博山炉  
  ユニークな形ですね 香炉。 


 岡部嶺男   粉青瓷大砧

 うれしい楽しい巡り合いです。  
雀さんに深く感謝します。 ほんとうにありがとうございました。

 深見陶治 「屹」

 見上げる高さでした

東京国立近代美術館工芸館HP 

 

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | 二上山の落日 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おかげさまで ()
2014-10-13 10:47:06
 ふくら雀さん ほんとうにありがとうございました。 小さな器が少しでも大きくなるとしたら、ご教示くださった雀さんのおかげです。
 南宋はもちろん、現代まで。 とくに初めてであった岡部嶺男の(敬称なしでは申し訳ない位) 作品がこころを打つ。 画集でなんども学習しています。

 深遠な青磁のせかいへ…  共感できてうれしゅうございます。
返信する
受け止める感性 (ふくら雀)
2014-10-13 05:22:43
点数は少なかったようですが、逸品ぞろいのようですね。

見る人の器が大きければかくも豊かに受け止められるものなのですね。
青磁に向かうと、自分のだらしなさが正されるような気分になります。
現代の青磁の曲線の鮮やかさにも惹かれます。人間の技だけではない炎が作り出す仕事の妙にも。

気が遠くなるほど奥の深い世界ですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アートな時間」カテゴリの最新記事