庭を前にした縁がわに座っていると、ベイビーが
そっとやってくる。
そばにぴたっとくっついて寝そべる。
向こうで寝ていたはずなのに、いつのまにかやってくる。
片手で黒い毛を撫で、ぬくもりを感じる。
左側にベイビーがいて
右前のちょっと先にシマコが、これも寝ている。
桜のつぼみがほころんできた。
枯れ木だった庭があわあわとして、小さな新しい芽で
色づいてきた。
君たちはふたりとも歳をとったね。
わたしと同じように。そしてわたしを追い越していくね。
ぬくもりを感じる手を離すことができないで
庭を眺めている眼が曇ってくる。
悲しいのはなぜですか、と神さまにたずねる。
どうして死んでしまうのが悲しいのか、と神さまに尋ねて
曇った眼を払って、木々をみつめる。
木がすーっと伸びて、先に枝を広げている。
やがて緑の葉をつけて風がそこで遊び、音楽が聴こえる。
生き生きとして、そして静かなぬくもりだ。
覚えておきたくて手を離せないのだった。
けれど、忘れるはずがないのだ。
季節がめぐるごとに、君といた一瞬一瞬を。
わたしは思い出すことができる。
すぐにその時へ戻ることができる。
あまりにしあわせで、離したくないと思ってしまった。
けれど、しあわせにしてくれて、ありがとうなんだ。
ありがとう、ありがとう、今もこれからもずっと
ありがとう。
君の体重が重いので、ちょっとその脚のけてほしい。
ずっともたれて、くっついていたいのはお互いさまだけど
わかっているからね、だいじょうぶだから。
どきなさい、ほら。重いよ。
*かかか更新中***キビシーキモチイー緊張感!
そっとやってくる。
そばにぴたっとくっついて寝そべる。
向こうで寝ていたはずなのに、いつのまにかやってくる。
片手で黒い毛を撫で、ぬくもりを感じる。
左側にベイビーがいて
右前のちょっと先にシマコが、これも寝ている。
桜のつぼみがほころんできた。
枯れ木だった庭があわあわとして、小さな新しい芽で
色づいてきた。
君たちはふたりとも歳をとったね。
わたしと同じように。そしてわたしを追い越していくね。
ぬくもりを感じる手を離すことができないで
庭を眺めている眼が曇ってくる。
悲しいのはなぜですか、と神さまにたずねる。
どうして死んでしまうのが悲しいのか、と神さまに尋ねて
曇った眼を払って、木々をみつめる。
木がすーっと伸びて、先に枝を広げている。
やがて緑の葉をつけて風がそこで遊び、音楽が聴こえる。
生き生きとして、そして静かなぬくもりだ。
覚えておきたくて手を離せないのだった。
けれど、忘れるはずがないのだ。
季節がめぐるごとに、君といた一瞬一瞬を。
わたしは思い出すことができる。
すぐにその時へ戻ることができる。
あまりにしあわせで、離したくないと思ってしまった。
けれど、しあわせにしてくれて、ありがとうなんだ。
ありがとう、ありがとう、今もこれからもずっと
ありがとう。
君の体重が重いので、ちょっとその脚のけてほしい。
ずっともたれて、くっついていたいのはお互いさまだけど
わかっているからね、だいじょうぶだから。
どきなさい、ほら。重いよ。
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