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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー 3D

2014-04-22 | 劇場映画れびゅー
前作では『アベンジャーズ』の前哨戦として大いに盛り上げてくれましたが、『アベンジャーズ』本編においては他のスーパーヒーロー達の圧倒的な個性とパワーに負けて影が薄めだった気が。
続編『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』のIMAX3D版を観てきました。
★★★

どうやら、アメリカ以外の市場では今ひとつ大喜びで迎えられるような出で立ちではないキャプテン・アメリカの存在は、全員集合映画『アベンジャーズ』シリーズの中核として、今後も『アベンジャーズ』をより盛り上げる為の大いなる繋ぎに特化する方針の様子。

マーベル・シネティック・ユニバースの中における彼の位置づけは、戦後アメリカの歩みの全てが彼の功績の下に有り、英雄中の英雄。
そんなアメリカを具現化したようなキャプテン・アメリカが現代に復活したとあっては、そらもう一般国民が彼に向ける羨望の眼差しは現人神を見るかのようなもので、しかも彼自身はそれにおごる事無く、復帰直後からS.H.I.E.L.D.に所属して日夜悪と戦っている訳だから余計に国民の支持も高まる。
肝心なのは、マーベル・シネティック・ユニバースの中でスーパーヒーローをスカウトしまくっているニック・フューリーにとって、常駐させる事に成功したスーパーヒーローは今のところキャプテン・アメリカだけというところか。
なので、キャプテン・アメリカが主役の映画になると必然的にS.H.I.E.L.D.の話で、アベンジャーズの他のメンバーが知らないところで正義を守る代表的な活躍をし、きっと次回は一人じゃ無理だから全員集合みたいな展開になるんだろうと観ながら想像が出来る。

S.H.I.E.L.D.の映画で有る事もあり、本作では『アイアンマン2』から『アベンジャーズ』と映画を渡って人気を築いてきたS.H.I.E.L.D.のエージェント、ブラック・ウィドゥが参戦。
彼女の人気は「あのスカヨハ様」が美貌とプロポーションを惜しげもなく危険なスーパーアクションに晒す(VFXが殆どとしても)カッコよさのイメージ先に立って、キャプテン・アメリカよりも断然生身の人間なこっちの方が危険に身を晒す覚悟は上なんじゃ?なんて主役を食う勢い。
実際『アイアンマン2』の時はごく短いシークエンスではあったものの、彼女の活躍する場面が一番見応えがあったように思い出される。
今回のストレートヘアは微妙だけどね。

生身と言えば、キャプテン・アメリカもブラック・ウィドゥも直接銃で撃たれたらコロッと死んでしまいかねないのに、異常に耐銃撃性の強いスーパーヒーロー達が同じ世界のどこかに今も居るという世界観なものだから、激しい銃撃戦を観ていると「そろそろアイアンマン飛んできてくれよ近所に居るんだから」的な気持ちが時々沸いてきてしまい、来てくれない事を不条理に感じてしまう辺りがちょっと残念。
補うように、たた飛ぶだけのファルコンが登場してかき回してくれはしたけれど、全身鋼の鎧に覆われて攻撃力も破格のアイアンマンには見劣りが。
ただ、こうやって沸々感を煽っておいて、前作同様意味深なシーンと共に「キャプテン・アメリカはアベンジャーズで帰ってくる」で締められるから、物足りなさなんて吹っ飛ばしてまた『アベンジャーズ』への期待で胸膨らませて劇場をあとにする事ができるように出来ています。

いや、いろいろ書いたけど、実際のところこの映画はこの映画でそれなりにひねりも効いてて迫力も有って良いですよ。

ネタバレ
上にも書いてるけど、この映画の中のアメリカ人達にはキャプテン・アメリカへのリスペクトの高さが半端なくて、ヒドラ党にのっとられた事が明るみに出たS.H.I.E.L.D.において、追われてたはずの彼の放送を聞いた職員の「だってキャプテン・アメリカが言ってるし」的な忠誠心の高さが伺える場面でハッとした。
アメコミ・ヒーローって理解されない社会不適合者的なのが多いから、振り方向が真逆なキャプテン・アメリカってほんま色んな意味でキワモノやね。

ヒドラ党員、S.H.I.E.L.D.内での人事で偏りすぎ、完全に実行部隊掌握されてて、表裏一体と言うかもう完全に乗っ取られてるやん。



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