そーれりぽーと

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グーニーズ

2007-12-06 | オススメ旧作映画
いつもと同じ時間が流れるオレゴンの田舎町“グーンドック”。
けれど、実は町をあげてのゴルフ場建設計画があり、地域の住民達には買収による立ち退きの話が迫っている。
大人の事情でこの町を離れなければならない事を知っている子供たちは、何もできずにただ過ぎていく毎日を過ごしていた。

マイキーの一家の立ち退きのサインを明日に控えた日、子供たちは立ち入りを禁止されていた屋根裏部屋に侵入し海賊の宝の地図を発見する。
彼らなりに考えた末出た計画、それはこの町に残る海賊の財宝の伝説に挑み、一発逆転を狙うと言うものだった。

病弱だけれど負けん気の強いマイキー、いつだって大人ぶっていたいマウス、ドジでノロマでも愛嬌たっぷりなチャンク、小さな発明家データ。
この四人に、マイキーの兄貴ブランド、ブランドのGFアンディ、アンディの友人ステフを加えた7人は一攫千金のトレジャーハントに繰り出すことに。

地図に示された通りに進むと、なんと、何の変哲も無かったはずのグーンドックの下には海賊の仕掛けた罠だらけの洞窟が。

途中、お尋ね者のフラッテリー一家の度重なる妨害に合いながらも、頼もしい仲間に巡り合い、一歩一歩着実に財宝に近づいていく“グーニーズ達”。
ワクワクドキドキの困難な冒険の過程で、少年達が少しだけ大人に成長していくところが頼もしく、何度見てもハッピーになれるクライマックス。


このころ、スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディのチームで製作されたアンブリンの映画は秀作ばかり。
リチャード・ドナーが、子供をターゲットとしたファミリー映画を撮っているのは注目点ですが、子供が主役の映画を撮らせたら右に出るものの居ないクリス・コロンバスが脚本を書いているのも今考えると凄く贅沢。

“子役が大成しない”を地でいくように、この映画でスターになった子役達コリー・フェルドマン、キー・ホイ・クァン(ジョナサン・キー・クァン)、ジェフ・コーエンもいつの間にか消えて行き、今や名前を聞く事も無くなった。
『ロード・オブ・ザ・リング』で数年ぶりに息を吹き返したショーン・アスティン(主人公マイキー役)以外はもうスクリーンで観る事も無いかもしれないけれど、ひょっとしたら全員集合で新作の話もあるとか無いとか。

DVDの特典には、このPVと、大人になったグーニーズ達のコメンタリーが収録されています。
※コメンタリーは、聞くとちょっと夢が無くなるので、聞かない方が良いかもw

子役と呼ぶには既に育ってた兄貴役のジョシュ・ブローリンは、おっさんになってから成功しましたね。

往年のPOP界歌姫シンディー・ローパーとの大々的なタイアップも注目すべきところ。
当時はMTV全盛期で、実験的なPVが次々に作られていた頃。
彼女が歌う主題歌のPVは、海賊の宝を探すストーリー性を持たせて前後編に分けて製作され、映画の公開と同時に後編を公開。
“グーニーズ達”を登場させたり、クライマックスの海賊船を映し出したりと、あの頃としては、かなり奇抜な発想で、歌も大ヒットしました。

日本でもヒットしたこの曲は、ファミコンのゲーム『グーニーズ』のBGMとしても当時子供だった人達の耳に残っているはず。

ファミコン以外のゲームとしては、日本で当時大流行のアドベンチャー・ゲームブックも出版されていた。
著者名と訳者名の連なるこの本は、一見外国の書籍の日本語版のように装って、実は名作アドベンチャー・ゲームブック“ドラゴン・ファンタジー”(現グレイルクエスト)シリーズの日本語版挿絵家として知る人ぞ知るフーゴ・ハル(奥谷晴彦)による完全オリジナル。
もちろんとっくに廃盤ですが。って、なんてマニアックな話題w
※ドラゴン・ファンタジーファンサイト“マーリンの呼び声”参照

などなど、当時小学生だった俺が、初めて友人と子供だけで映画を観に行った事も含め、思い出の詰まった映画でもあります。

オススメ度:100%


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2 コメント

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Unknown (風情♪)
2007-12-07 14:31:50
こんにちは♪

本作は85年12月31に有楽町の日劇に死んだじぃ
さんに連れられて観に行ってことを今でも鮮明
に覚えてます。
そして映画を好きになるきっかけとなった作品です。
大人になった今でも気の合う仲間たちとの大冒険
に憧れるものがありますが、今となっては冒険よ
りどちらかと言えば海賊の【財宝】目当てかも知
れません…。r(^^;)

グーニーズの―アドベンチャー・ゲームブックは
ボクも持ってました!すげぇ懐かしい~。
途中、大ダコが出てきたときは劇中に出てこなか
っただけに、これは嘘っぱちのグーニーズだと怒
って捨てたことがあります。
でもDVDの特典映像を観ると大ダコのシーンちゃん
とあったんでビックリしました。
返信する
大ダコ (そーれ)
2007-12-10 15:54:23
>風情♪さん
さすがに日付までは覚えてないなぁ(笑)
このころのアンブリン作品は、何度観なおしても飽きない面白さがありますよね。
CG全盛になった今では、何でもできてしまう代わりに2度目3度目のインパクトが薄れてしまった気がします。

アドベンチャー・ゲームブック、ちょっとした切欠があり思い出して、Amazonのマーケットプレイスで買い直したんです。
いらないものはすぐに処分しちゃうタチなので、とっくに手放してたんですが、今頃になってなんで手放したんだろうなんて感傷に浸ってクリック(笑)
大ダコは、シンディー・ローパーのPVに出てくるので、カットされたシーンよりもPVが本のネタ元になってるのかもしれませんよ。
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