今回も東博
特別展「三国志」
期間:7月9日(火) ~9月16日(月)
関羽像
明時代・15~16世紀。神格化された姿の青銅製・関羽像。
玉装剣
前漢時代・前2世紀。劉備の先祖とされる中山靖王劉勝の墓から出土したもの。
青銅製で劉勝の時代に剣は青銅から鉄製に移行しつつあった。
三国故事図
清時代・18~19世紀。12面のうち「公孫瓚を救う趙雲」。
孔明出山図
明時代・15世紀。三顧の礼に応え、劉備の軍師として旗下に加わった諸葛孔明の姿を描く。
趙雲像
清時代・17~18世紀。長坂の戦いで単騎戦場を駆け劉備の子・阿斗を救出する趙雲。
鉤鑲
後漢~三国時代(蜀)・3世紀。盾の一種。
環頭大刀
三国時代(呉)・3世紀。金象嵌された呉の大刀
「曹休」印
三国時代(魏)・3世紀。河南省洛陽市孟津県の曹休墓から出土した印章。「三国志」登場人物の確かな印はこれだけだそう。
曹休は曹操の一族のひとりで魏の武将。
「袞雪」拓本
20世紀(原本=後漢時代・3世紀)。曹操自筆と伝えるものの拓本。
曹操が雪のように水しぶきを立てる褒河を望み書したのだが、ある部下がなぜサンズイがないのか(「袞」ではなく「滾」では?)と尋ねたところ、曹操は傍らの褒河を指し「これは水ではないのか」と答えたのだそう。詩人としても名を遺す曹操らしいエピソード。
次は近年発見された曹操の墓「曹操高陵」からの出土品
写真はその「曹操高陵」の墓室の一部を実寸大で再現したエリア
石牌(魏武王常所用挌虎大戟)
後漢~三国時代(魏)・3世紀。副葬品目を刻んだ板で「魏の武王(曹操の事)愛用の虎をも倒す大戟」と刻まれている。
罐
後漢~三国時代(魏)・3世紀。白化粧をして透明釉を掛けた白磁。解説によれば白磁の誕生は6世紀後半と考えられており、それを遥かに遡る作品。
「晋平呉天下大平」磚
西晋時代・280年。「庚子の歳(280年の事)に晋が呉を平らげ天下太平となった」と記される。
蜀、魏が滅び最後に残った呉も滅亡したことにより三国時代はここに終結する。
今回は特別展では珍しい全作品撮影OK。流石に年代が古いため出土品がその大半を占めています。
それを補完する為イメージとして人形劇「三国志」や横山光輝の漫画「三国志」なども紹介されていました。
音声ガイドでは吉川晃司の渋い声で語られる吉川英治作「三国志」も必聴。
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