再出発!またたびまちの旅と踊りと美味しいと

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音楽のように踊り
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追悼 世界のニナガワ

2016-05-12 18:25:02 | 心の美味

たったいま、
仕事を終えてホテルに戻った瞬間に、
iPhoneのプッシュ通知で流れた、
蜷川幸雄さんの訃報。

気が抜けた瞬間もあったのか、
涙が溢れた。

まだまだゾクゾクさせて欲しかった。
全てのシェイクスピアを観たかった。

初めて見たのは、
近代能楽集だったか。

ゲネで蜷川さんが座るように設けたという説明をうけた、
パイプ椅子でみたハムレットは、
ここからどんな気持でみたんだろうと
興奮しすぎて心臓を抑えるのが大変だったのを、
もう10年位前の事なのに、鮮明な思い出。

直近では、元禄港歌。
今年、再演の噂(期待?)も耳にしていたのにな。

そんな、あの芝居やこの芝居。
頭の中で静かにしていたその記憶が、
ばーーーーーーーーっと広がって、
ただその舞台の前にたまに座ったことがあるだけなのに、
なんて鮮烈な記憶をたくさん残してくれたんだろう!
たくさんの役者さんが頭の中で生きている!
と、静かに感劇している。
きっとあの大きな仏壇の中に、
生き続けることだと思う。

今月末からの、
「尺には尺を」見に行けたらいいな。

はじめも終わりも、
偶然、椿。

憧れの演出家蜷川さんには、
この花を手向けたい。

たくさんの鮮烈な記憶を、
ありがとうございました。

合掌