再出発!またたびまちの旅と踊りと美味しいと

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第68回正倉院展と奈良の旅

2016-11-06 17:11:04 | 奈良
おはようございます、
小町です

芸術の秋は博物館が呼んでいる(気がする)。
東京でのお仕事のピンチヒッター予定が、
ピンチがなくなり、
急にぽっかり空いたので、
お休みを頂いて奈良に行ってきました。

折しも、
正倉院展の時期。
今年の目玉は、
聖武天皇ご遺愛の品から、
シルクロードの遺風を伝える名品として
夙に有名な「漆胡瓶」。
正倉院展では18年ぶりの出陳という事で、
丁度私が初めて正倉院展に行った時振り。
これも何かのご縁です。

今回の正倉院展は、
いくつかの品が想像よりはるかに小さくて、
見知らぬ人々と驚きを共有しました。
「撥鏤飛鳥形 (ばちるのひちょうがた)」の
まわりはとくにザワザワ 笑
また、「黄牙彩絵把紫牙撥鏤鞘金銀荘刀子
(おうげさいえのつかむらさきげばちるのさやきんぎんそうのとうす)」も
上部に掲示されている説明で実用品とあるので、
ある程度の大きさを想定したら、
何の実用かと思う位小さいものでした。
(笏の消しゴム代わりらしい)
この二つの大きさを目撃する為だけでも、
正倉院展に行く価値があると思いました。

また、昔の戸籍や、
出雲の国の生活保護的なものの受給者の記録展示も、
1200年も昔からこんな制度が!!と、
1200年すら一昔に思える楽しさがあります。

楽しいと言えば、
聖武天皇の時代にも、
海を渡ってきた諸国の踊りが披露されていたらしく、
中国よりもっと西方に住む胡人を模した、
麻布のお面「布作面(ふさくめん)」の出陳もあり、
そのエキゾチックな顔立ちから、
どんな踊りだったのだろうと想像するのも、
また面白いのでした。

正倉院の9000点以上の宝物の中から、
年一回の正倉院展で60点前後の展示なので、
一生かかっても一般人は全て観る事はできないと思うと、
ついつい毎年通いたくなるのが、
正倉院展。
そう考える人がとても多いので、
毎年大変混雑していますが、
今年は混雑少なめの平日に行くことができてよかったです。

奈良国立博物館の常設展示、
なら仏像館も、
貴重な仏像展示が素晴らしく、
何度みても満足。

今なら、
文化財保護への募金に協力をすると、
「仏像を観る」

と言う、
博物館の地下通路に展示されている、
仏像の観方豆知識をまとめた小冊子も頂けるので、
こちらも嬉しいです。

そして、
今回奈良公園では
シェフェスタというイベントが開催されており、

この日のスペシャルシェフ、
奈良のリストランテ・リンコントロと
大阪のラ・リサータのシェフが、
大和食材をベースに作った、
贅沢なワンプレートランチを、
赤の泡と共に頂くことができました。
平日の太陽の下で頂く土地のものプラスαは、
最高の幸せ
大和豚のソテーと、鹿肉のサルシッチャと、
伊勢海老とオマールのズッパつけ麺が、
大変に美味しく、
「素晴らしいイベント!」
と、早くも来年が楽しみに 笑

因みに、正倉院展の時に、
ミュージアムレストランが毎年だす、
薬膳弁当もお気に入りです。

午前中お仕事の友人を待つ間に参拝した春日大社も、
11月6日の正遷宮に向け、
賑わっていました。
昨日の神代蜜はここで。
清められた参道に何食わぬ顔で足跡を残す鹿達が、
奈良を感じさせます。
直会殿の檜皮葺き替えがもう7年前と言うのに驚きながら、
本殿を遥拝。
そのあと夫婦大國社と金龍神社に、
俗世なお願いをしに参拝 笑
夫婦大國社の中には、
役者さんの奉納した杓子もたくさん。

来年1月~3月の東京国立博物館東京国立博物館の特別展、
「春日大社 千年の至宝」のイヤホンガイドをされる、
四代目市川猿之助さんのお父様、
市川段四郎さんの杓子の心のこもった祈願文をみつけ、
神社の方の許可を得て写真を撮らせて頂きました。
これも何かの縁!縁!猿之助
歌舞伎役者さんでは、
市川團十郎さんと、海老蔵さん、
片岡仁左衛門さんと、孝太郎さん親子、
中村勘九郎さんと、七之助さん兄弟や、
中村梅玉さんもありました。
他にも、
もっくんや、てっぺーちゃんの杓子もあり、
ついついミーハー心が 笑
そんな浮きたつ心を鎮めるのは、
大國社の水占い。

文字が浮き出るまでの時間が長く、
無心になる事ができて、
なかなか良いものです。

ランチ後訪れた東大寺は、
やはり圧倒的なスケールの大きさに
お膝下に行くだけで心が洗われましたが、
大仏の鼻の穴サイズのくぐり抜けを、
果敢に挑戦する外国人達をみて、
友人と2人、笑いが止まらず。

洗われたばかりの心が少し乱れました。
ゆるしてたも。

興福寺の国宝館は、
今回は時間がたりませんでしたが、
精進ふりかけ
「あを」「丹」「よし」を買う事ができ、
満足至極。

時系列は、
猿沢池→春日大社→シェフェスタ
→東大寺→奈良博覧会
→正倉院展→なら仏像館 です。

そんな訳で、
奈良に行くたび、
心が洗われたり、笑ったり、浮きたったり、
時空の狭間にいる気分になったり、
大変に楽しい時間をすごします。

去年の薬師寺での舞踊公演での事も、
また書きたいな。
奈良にいくと、
去年の事も昨日のように最近に思える不思議。

夜が早くて、
20時に博物館を出た時には
真っ暗だったけれども、
そういう時間の流れもまた良いもの。

明後日からは10日間のまたたび道中。
パワーチャージができた、
週末を名残惜しみながら、
愛をこめて、
小町でした