ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

本屋大賞受賞作

2015-03-21 22:00:07 | 読書
2012年の本屋大賞受賞作、三浦しをんさんの「舟を編む」がようやく文庫本化されたので、2013年の受賞作、百田尚樹さんの「海賊と呼ばれた男」と一緒に読んでみました。
三浦しをんさんの作品、私はけっこう好き嫌いが分かれるんですが、これは好き。
辞書作りに魅せられた人たちの異常なまでの粘り強さがほほえましく描かれている佳作と思います。
今日、松田龍平さんと宮崎あおいさん主演の映画のDVDも借りてきてしまいました。
これから見てみます。

「海賊と呼ばれた男」は、出光興産を一代で築き上げた出光佐三(小説では国岡鐵造)の一代記。
日本の石油産業の将来は、独立自尊、垂直統合、自由競争にあるという強い信念の下、妥協することなく自説、自らの人生観を貫き通し、GHQや海外資本、官僚の統制と戦い続けた男。
百田節炸裂、日昇丸をイランに送る件は実に痛快、涙なくしては読めませんでした。

これで、
04年:小川洋子「博士の愛した数式」
05年:恩田陸「夜のピクニック」
06年:リリー・フランキー「東京タワー」
07年:佐藤佳代子「一瞬の風になれ」
08年:伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
09年:湊かなえ「告白」
10年:冲方丁「天地明察」
11年:東側篤哉「謎解きはディナーのあとで」

第一回の04年から13年まで読んだことになります。
14年の「村上海賊の娘」、「忍びの国」「のぼうの城」の和田竜さんの歴史小説ということで、どんな雰囲気の本かは何となく想像つきますが、1,2年後の文庫本化待ち、かな。

こうしてみると、心にじんとくる名作あり、過激なミステリーあり、11年だけはちょっと何だったのかなーとは思いますが、概ね外れなしの良質のエンターテインメントと言えますね。

今年も、候補作10作は出揃ってますが、はたして何が選ばれるでしょうか。
「サラバ!」かなー。
あ、でも、それだと直木賞と被っちゃうか。
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1 コメント

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Unknown (神崎和幸)
2015-03-22 19:38:01
こんばんは。

自分も「船を編む」読みましたよ。
いい作品ですよね。
口には出さないけれど行動で感謝や敬意を示すのもいいなって思いましたよ!

それに「海賊とよばれた男」も読みました。
この作品もいいですよね。
消費者や国のことを思う一貫した姿勢に胸を打たれました。
そのうえ器の大きさに驚くばかりでしたよ!
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