ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

放射能

2011-03-30 01:47:30 | 震災・ボランティア
放射能っていうと、すごく怖い感じがして、日本中が極度にナーバスになっています。
でも、具体的にどれくらい怖いのってのが、よく分からない、よく分からないから怖いと思ってしまうのではないでしょうか。
こういうときはやはりサイエンス、自分なりに調べてみました。

54年、米軍の水爆実験で死の灰を浴びた第五福竜丸の乗組員23人が原爆症を発症、うち1名が半年後に死亡しました。
ちなみにこの事件をきっかけに生まれた映画が「ゴジラ」、水爆実験による突然変異で生まれた怪獣が放射能の火で東京の街を焼くお話。
99年、東海村の臨界事故で推定6~20シーベルトの線量を浴びた作業員2名が造血細胞を破壊されて白血球が低下、多臓器不全で数ヶ月後に死亡しました。
そして先日、福島第二原発で、推定150ミリシーベルトの放射線を出す水を浴びた作業員2名が、やけどのような症状になりました。

短時間に2シーベルト(2000ミリシーベルト)の放射線を浴びると、皮膚を透過した放射線に細胞をやられ、20%くらいの人が死に至るようです。
でも、首都圏に生活している我々が心配しているのは、そういうことではない。被曝すると将来的にがんになりやすくなるのでは、ということ。
発がん率については、TVに出ている原発専門家も、政治家も、具体的に言及ません。
「直ちに健康に影響を与えるものではない」とあいまいな言い方をするので、「将来的には影響があるのか。」と余計に不安が増幅します。

財団法人原子力安全協会のHPに、こんな資料がありました。
「被爆後数年から15年くらいの間は白血病、20年以上経ってからは、その他のがんになるリスクが増大する。」とあります。
200ミリシーベルトの放射線を浴びた時、50歳男性は、白血病に、自然発生率0.4%に対し0.08%増大、すなわち普通の人より2割くらいなりやすくなる。その他のがんは自然発生率18%に対し1%増大ですから、普通の人より6%くらいなりやすくなる。そういうことのようです。
ちなみに、喫煙者の発がん率は1.65倍、肺がんは4.5倍と言われています。
原発内で作業をされている方の上限が250ミリシーベルトですから、こと発がん率に関しては、原発内で作業をするよりも喫煙の方がよっぽど危険ということになります。
原発の外の放射線の値はこれより桁違いに低いですから、30km圏内にいようが、出荷制限の野菜を食べようが、まず問題ないということです。

こういうことは、原発の専門家ではなく、医者の分野なのかもしれません。
国民の無用な動揺を防ぐためにも、がんの権威の方がはっきり説明すべきと思いますが、どうなんでしょうか。
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