世界陸上女子マラソン

ラドクリフ、すごかったですね。実力的に完全に抜けてます。
あのアテネの悪夢の後、すでにこれがマラソン３レース目、もちろん全て優勝。
１年に１レースくらいしか走らない日本の選手とは全然違う。
今回は１万Ｍにもでて、しかもスパイクを履かずにマラソン用のシューズで９位だったってんだから本当にスーパーウーマン。
ヌデレバも安定して強いですね。でも、ラドクリフがいる限り、万年２位になっちゃうかな。

原選手には大拍手ですね。
マラソン２レース目で15kmまで果敢にラドクリフに付いていき、何とか失速せずに最後まで粘りきりました。
競技場に入ってからも、動かない足に鞭打って、後ろの選手に抜かせませんでした。
メダルを狙って結果入賞したのと、ギリギリ入賞に滑り込んだのでは全然違う。
将来有望です。

それに比べて、残りの日本の４選手のレース振りには、？？？です。
前半から、ラドクリフはおろか、第二集団の姿も見えないところまで皆で仲良く下がってしまいました。
ケニアやエチオピアの選手が揃って前でレースをしたのと対照的です。
今回の代表選手は、原選手を含めて皆マラソン日本初代表、いわば失うものなど何もないチャレンジャーです。
しかも、持ちタイムは決してケニアやエチオピアの選手に引けを取っていない。
ラドクリフはともかく、せめてヌデレバとか、メダルを取りそうな選手が見える位置取りでチャンスを狙うくらいの積極性があっても良かったのではないでしょうか。

５大会連続のメダルも４大会連続の総合優勝も出来ませんでした。
今回の代表ははっきり言ってスター不在、その中で５選手全員が17位迄に入るというのは、平均して安定した力を持っているということなのでしょう。
でも、その安定した結果が総合優勝を逸した理由、そんな気がしてなりません。
見てて、何か納得できないレースでした。

その分、5000m、10000mの福士選手には拍手です。
積極果敢なレース振りで、順位はともかくタイムも上々。
福士選手、マラソンやらないのかな。