ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

体罰で思うこと

2013-02-05 08:22:15 | その他
高校どころか女子柔道ナショナルチームまで体罰、監督は「信頼関係に基づく体罰と思っていた」とか言ってましたが、独りよがりもはなはだしい、実際に訴えられてんだから。
こういう感性の鈍い人が監督をしている事自体が、監督一人ではない、連盟全体の問題。
せっかく盛り上がったオリンピック招致に水を差さなければよいのですが。

私は中学から大学までバレーボールをやっていました。特に高校はそこそこ練習の厳しい部でしたが、幸いにして体罰は受けたことがありません。
でも、高校時代にうちとあたった私立の名門校は、試合会場でも、ミスした選手がバシバシ監督にビンタされてましたね。気の毒に。

単に体罰をしなければ良いというものではない。桜宮高校バスケ部も、女子柔道の場合も、問題は体罰そのものよりも、選手の人格を貶めるような言動、パワーハラスメントにあるのだと思います。

そもそもコーチの役割ってなんなのといえば、選手や組織が目的・目標を達成することを後押しすること。
私は、特に学生のスポーツは、勝つことがすべてとは思いませんが、仮に勝つことが至上の目的で、選手も心からそれを望んでいるとして、その場合のコーチの役割は、選手のモチベーションを維持し、合理的に「勝つ」方法を選手とともに考え、共有し、その効果的な手段を共に実践することになります。
その際に選手に一番必要な能力は理解力であり、コーチに必要な能力は文字通りteachではなくcoach、選手自身に考えさせ、理解させる力、双方に必要なことがヴィジョンと方法論の共有です。

手や暴言が出るのは、表現力、説得力が欠如しているからでしょう。
監督、コーチ自身が、連盟の幹部自身が、そういう環境で育ってきて、相手を理解させるのに別の方法があるということに思い至らないのでしょう。
でもそれは指導者の怠慢か、さもなければ無能です。
柔道が、思ったほどにはメダルが取れなくなってきている理由、分かったような気がします。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (「た」)
2013-02-05 19:17:00
その高校は、まさか私の母校?
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いえ、、 (RASCAL)
2013-02-06 06:24:44
「た」さんの母校ではない方の強豪校、駅伝の速い大学の付属校です。
返信する

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