ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

21年2月に読んだ本

2021-03-02 11:26:25 | 読書
わずか8冊!こんなに本を読まなかった月って、ちょっと記憶にない。とにかく仕事が忙しくて、本を全く手に取らない日が何日もあった。このブログの投稿も1か月ぶり!

◆白銀の墟 玄の月 第三巻/第四巻 十二国記 (小野不由美)
中盤に停滞感があったが、三巻にしてようやく事態が動き始めた。そして最後は怒涛の展開。
大河ファンタジー、大いに楽しめはしたのだが、中心人物以外は誰が誰だったかよくわからない、そもそも名前が読めない、地図もなかなか頭に入らないで、この壮大な話をどの程度理解できたのか、少し自信なし。
十二国記シリーズ、半分くらいは読んだのだろうか。といっても「魔性の子」とかを読んだのはかなり昔で内容を忘れていたし、やはりホントにこの作品を楽しむためには、最初っから一気に全部読まなきゃなのかな。

◆52ヘルツのクジラたち (町田 そのこ)
愛(いとし)も、キナコも、そしてアンさんもだよね。気持ちの通じない母親との哀しい関係に、声なき声をあげる子供たち。でも、虐待する肉親もいれば、手を差し伸べる他人もいる。プライバシーのかけらもない田舎町のお婆さんたちも、一皮むけば意外とこれが、、、哀しいけど、優しい物語でした。
これ、書店員さんたちが好きそう、本屋大賞の本命、なのではないでしょうか。

◆アンダードッグス(長浦 京)
著者の作品は「リボルバー・リリー」に続き2作目だが作風は一緒。
1997年と今の香港が錯綜する。私は1995年から99年まで香港駐在だったので、まさにこの小説のリアルタイムで香港にいた。ああ、こんな感じの街だったよなと懐かしかった。
ストーリーはやたらと裏切りがあり、人が死ぬ。そんな馬鹿なとおもいつつも面白くて、ページを繰る手が止まらなかったが、最後は「そこまでかよ」とちょっと思った。

◆りゅうおうのおしごと! 14 (白鳥 士郎)
通常の小説よりもよっぽどシリアスで熱いラノベ、13巻でこのままラブコメ展開に堕ちるのかと思ったら、全然違った。
「りゅうおうのおしごと!」の他のラノベと一線を画するところは、ど真ん中に将棋がどんとあって、あくまでこれが主役であること。ぽっかり空いた八一の元に、亜依登場、ますます今後の展開が楽しみ。

◆ポケットに名言を (寺山 修司)
うーん、一部を切り取って見せられても、全体を知らないとなかなか消化できないものだな。私にとっての名言って、「スラムダンク」とか「ガンダム」とか、アニメねたが多いのだが、まずその作品に対する共感があって、その上での、自分だけの名言ってのを心にとめるべきなんだろう。自分にとっての名言を探そう。

◆MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (内藤 了)
20年のカドフェス本、初読みの著者。ホラー・ミステリー、猟奇的なシリアル・キラー、ゾクゾク度は70%くらい。シリーズものなんですね。次を読むかは微妙。

◆後宮の烏 (白川 紺子)
中華風異世界ファンタジー、小野不由美さんの「十二国記シリーズ」と並行で読んだが、こういうのも箸休め?によい。中華風王宮ファンタジーは数あれど、ツンデレ好きの私にとって、これはなかなかに面白かった。連作の短編が4編、うまくまとまりました。でも、色恋の方にはいかないのね。
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