ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

下落合たぬきの森

2020-05-04 09:05:34 | 街歩き・お散歩ジョグ
文京区から新宿区・豊島区にかけて、尾根道の目白通りと神田川とほぼ並走する新目白通りに挟まれた斜面の土地には、今も緑が沢山残っています。山手線の外側、山手通りの内側のグリーンベルト、
おとめ山公園、

下落合野鳥の森公園、

薬王院とお散歩してみました。


野鳥の森公園のそばに地元でたぬきの森と呼ばれる屋敷森があり、ペットが野生化したのではない、人間に生息の範囲を狭められながらも子孫をつないできた野生のたぬきが生息していました。私も崖線の道をジョグしている時に、かわいそうなことに交通事故にあってしまったたぬきの遺骸を見たことがあります。
10年ほど前、そのたぬきの森の屋敷が業者に売却され、マンション計画が進められることになりました。元々がマンションが立てられるような土地ではない急斜面です。近隣住民は「たぬきの森を守れ」ということで、建物そのものが違法建築であるとして、業者と計画を認可した新宿区を相手に最高裁まで争いました。最終判決は住民側の全面勝訴だったのですが、その時には既にたぬきの巣穴は潰され建物は九分通り出来上がっていました。
たぬきたち、うまく引っ越しできたのかな?

その後建物は取り壊されたと思っていたのですが、久々にその場所に行ってみると、瀟洒な建物が。

開園間近と思しき介護付き老人ホームがモデルルーム公開中でした。
この10年間でどのような経緯があったのか定かではありませんが、たぬきの森復活ならず、です。

帰宅後ググってみましたが、地元住民は業者から土地を買い取り公園化しようと寄付を募ったものの買い取れる価格には達せず、土地は別の業者に転売されてしまった。建築途中の建物が廃墟となって治安が悪化してもいけないので、地元住民は新しい業者と話し合いを重ね、双方納得で現在の状態になったということらしいです。

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