ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

「囮物語」(なでこメドゥーサ)

2011-08-11 21:11:23 | 読書
西尾維新さんの「化物語」シリーズにして、「猫物語(白)」から始まった新シリーズの、「猫物語(白)」「傾物語」「花物語」に続く第4作は、撫子ちゃんの出番です。
撫子といってもジャパンじゃありません、蛇に魅入られた内気な美少女、千石撫子(せんごく・なでこ)ちゃんです。

「傾物語」(まよいキョンシー)こそ、八九寺真宵ちゃんというよりも忍野忍と暦くんのお話で、語り部も暦くんという従来のパターンでしたが、「猫物語(白)」は完全無欠の委員長・羽川翼が、「花物語」は体育会系エロ少女・神原駿河が、自らの心の闇ゆえに怪異に囚われ、それを克服する様を一人称で語るという新境地。
「囮物語」もこのスタイルを踏襲してて、撫子ちゃんのモノローグで話が始まります。
個性満載のキャラをここまで鮮やかに書き分ける西尾維新さん、すごいです。

この「傾物語」で、前のふたりに負けず劣らず、とんでもないダークサイドに落ち、憧れの暦お兄ちゃんとえらいことになってしまう撫子ちゃん。
最後にひたぎさんもしっかり絡んで、あげくに1話完結にならずに、結末は最終話の「恋物語(ひたぎエンド)」に持ち越しです。
これはもう、完全無欠のドSツンデレ・ヒロイン、戦場ヶ原ひたぎさんの魅力満載の最終話になること間違いなし、発売予定の12月が待ち遠しいです。

その前に「鬼物語(しのぶタイム)」が出るんですよね。
「猫物語(白)」が伏線満載で、でも)「傾物語」「花物語」にもつながらないなーと思っていたのですが、時期的にはこの「鬼物語」と対になっているのでしょう。
「傷物語(こよみヴァンプ)」や「傾物語(まよいキョンシー)」もキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード、忍野忍の物語でしたが、語り部は暦くんでしたからね。
今度は一人称で忍ちゃんが語る物語になるんでしょう、これまたすごく楽しみです。

忍ちゃんと言えば、「傷物語」来年映画化されるんですよね。
って、来年のいつじゃー。
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