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ユナイテッド93に続いて、9.11を扱った映画。こちらはWTCで悲劇に見舞われる警察官の物語。生き埋めにされて生きた心地もしない閉塞感や、人命救助の使命感に突き動かされる人々の温かさ、残された家族の不安や悲しみ、愛情に焦点を絞った災害映画になっている。テロリストがどうのという事件の背景にはそれほど立ち入らず、その時点で知り得る範囲の情報で、今なにをやるべきかという任務に沿って行動する警察官が主人公。もちろんあの事件の悲惨さは充分に伝わってくる。大災厄が訪れる前の何気ないニューヨークの朝の情景がとても印象的だ。そこには何の前触れも嫌な予感もない。本当に普通の9月11日が始まるだけなのだ。これもいい映画だが、個人的にはユナイテッド93のほうが好みではある。
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