目黒のミヅマアートギャラリーに池田学の絵を見に行った。今日が最終日だからかどうなのか、5階(ミズマアクション)の狭いフロアが賑わっていた。前に天明屋尚を見に行った時に池田学展案内の絵はがきをもらってきたのだが、いったい何がどう描いてあるのか、小さなハガキではよくわからなかった。よくわからないなりにも、なんだか気になっていたので、目の前で縦横2メートルのチマチマした細かい絵を見たときに「ああ、そうだったのか」と目からウンコがポトンと落ちたようだった。カラーインクのペン画だったのか。
「興亡史」というその作品は、腹が下るほどたくさん具がつまっているお城のてんこ盛り丼みたいな絵である。お城と言っても、最早この世の物とも思われぬような摩訶不思議な多重構造で、あちらこちらでいろいろなイクサが繰り広げられていて、いろいろな事象が発生していて、いくら見ても見足りないような面白さがある。よく見れば城のそこここを電車が走っているし、飛行機も飛んでいる。上のほうにはクレーンもあって、まだ何か建築中である。刀を持ったりバイクに乗ったりしている人間や鳥などの白い部分は白を塗ったのではなく、その形に描き残した紙の色らしい。
こんなチマチマしたデカイ絵を1年かけてペンだけで描き上げるんだから、もうそれだけで偉い。俺もチマチマした絵を描いて遊ぶのは好きだが、もう若くないので、もしこれだけデカく、チマチマ描いていたら「腱鞘炎デラックス」になってしまうし、細かすぎて目がついていかないだろう。見えない。肉体的に病む。精神的にも病む。絶対に病む。いい絵を見ると「こんなふうに描けたらなぁ」と思う。池田学のチマチマした絵を見たときは「こんなふうに描けたらなぁ、でもやりたくないなぁ」と思ってしまった。
「興亡史」というその作品は、腹が下るほどたくさん具がつまっているお城のてんこ盛り丼みたいな絵である。お城と言っても、最早この世の物とも思われぬような摩訶不思議な多重構造で、あちらこちらでいろいろなイクサが繰り広げられていて、いろいろな事象が発生していて、いくら見ても見足りないような面白さがある。よく見れば城のそこここを電車が走っているし、飛行機も飛んでいる。上のほうにはクレーンもあって、まだ何か建築中である。刀を持ったりバイクに乗ったりしている人間や鳥などの白い部分は白を塗ったのではなく、その形に描き残した紙の色らしい。
こんなチマチマしたデカイ絵を1年かけてペンだけで描き上げるんだから、もうそれだけで偉い。俺もチマチマした絵を描いて遊ぶのは好きだが、もう若くないので、もしこれだけデカく、チマチマ描いていたら「腱鞘炎デラックス」になってしまうし、細かすぎて目がついていかないだろう。見えない。肉体的に病む。精神的にも病む。絶対に病む。いい絵を見ると「こんなふうに描けたらなぁ」と思う。池田学のチマチマした絵を見たときは「こんなふうに描けたらなぁ、でもやりたくないなぁ」と思ってしまった。
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