ロシア軍の傭兵集団「ワグネル」のプリゴジン氏がロシア軍に対して「武装蜂起」「反乱」?しかも「ウクライナとNATOはロシアを攻撃しようとしていなかった」とぶっちゃけてロシア政府の捜査対象となった(笑)。
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2023年2月24日から始まったロシア軍によるウクライナ侵略にはプーチン大統領やゼレンスキー大統領などの強烈な個性の持ち主が次々と現れ、メドベージェフ前大統領みたいに過激すぎてうちでもまともに相手しない人などなど、さながらリアル銀河英雄伝説のようなありさまなのですが。
その中でも特に異彩を放つロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が2023年6月23日、SNSに投稿した動画などで
「軍幹部の悪事を止めなければならない。抵抗する者はすぐに壊滅させる」
と述べ、武装蜂起を宣言しました。
いま世界で一番しょっちゅう怒鳴っている男。
ワグネル プーチンの秘密軍隊
このワグネルは「影の軍隊」「プーチン氏の私兵」とも呼ばれ、主に中東やアフリカでロシア正規軍ができない任務をしていたとされています。
ウクライナ侵略でもワグネルは囚人を兵士に採用して、彼らを「人間の盾」に使う人命軽視の攻撃を強行することによって成果を上げ、プリゴジン氏はワグネルの蛮行によるこの「成果」で政権内での存在感を高めてきました。
また、プリコジン氏は2016年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利するように工作したともいわれていて、プーチン氏の腹心中の腹心です。
プリゴジン氏は、2022年11月8日、広報担当者を通じアメリカの選挙には「過去に介入してきたし、現在もしているし、今後も続ける」と強調した。
そのプリゴジン氏は6月23日の動画で、ウクライナでの戦争は
「ショイグが元帥になれるよう」
に開始されたのだと非難し、
「国防省は国民をだまし、大統領をだまし、いかれたウクライナが我々を攻撃しようとして、NATO(北大西洋条約機構)と一緒になって我々を攻撃しようとしているだとか、そんなでたらめをまきちらしていた」
「ウクライナとNATO(北大西洋条約機構)はロシアを攻撃しようとしていなかった」
のだと主張していました。
【露政府は直前まで「攻撃などあり得ない」と否定し、だまし討ちで全面侵攻を始めた。最後通告のない奇襲を外交でどう止められたか】(毎日新聞「長期化する露のウクライナ侵攻 現場の声に国際情勢学ぶ」)
プリコジン氏はあくまでプーチン大統領の歓心を得ようとしているので、ジョイグ元帥とロシア国防省を貶めてプーチン大統領は彼らに騙されたとしています。
しかし、発言の核心部分はウクライナとNATO諸国はロシアを攻撃しようとしていなかったというところにあり、あからさまに本当のことを言ってしまいました(笑)。
これらの発言について、ロシアのペスコフ大統領報道官は
「プーチン氏はプリゴジン氏について、すべて報告を受けており、必要な措置は取られている」
と報道陣に述べ、ロシア国防省はプリコジン氏のこれらの言動に対して
「情報による挑発だ」
と反発て、ロシア連邦保安局(FSB)がプリゴジン氏の行動をめぐって、刑事事件として捜査を始めたということです。
最近、とみに親露派陰謀論に傾き、日本でしか相手されていないエマニュエル・トッド氏の妄言をまた掲載したりしているAERAの
「岸田首相よ、バイデン大統領に停戦交渉を呼びかけよ!」 元外交官・東郷和彦さん×東京外大教授・伊勢崎賢治×一水会代表・木村三浩
とはっきり否定されて、彼らはどう思っているんでしょうね。
他人事ながら気になりますwww
日本経済新聞『プーチン政権が重ねた「嘘」 集団殺害、根拠乏しく』より
ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵略を正当化。「ナチスのイデオロギーが現代的な装いで再びわが国の安全保障に直接的な脅威をもたらしている」。現代のナチスは国内外の人民を弾圧・殺害するプーチン政権だ。
トルコ大統領から「一方的な停戦の宣言」を求められ「ウクライナが新しい占領地の現実を受け入れるならばロシアは真剣な対話にオープンだ」と言い放ったプーチン大統領が36時間だけのクリスマス休戦宣言(酷い)
「NATOの東方拡大」はプーチン大統領によるウクライナ侵略の「動機」ではあり得ても、ウクライナ戦争の「原因」とは言えない。ウクライナ戦争の原因はロシア軍によるウクライナ侵略以外にあり得ない。
あんまり本当のことを言うと怒られるという例ですね。
私も気をつけようっと(笑)。
まあ、とにかく圧倒的な軍備をもって侵略しているロシア軍内部の混乱は、ウクライナ市民にとって悪いことではないでしょう。
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ウクライナへの軍事侵攻をめぐり、ロシア国防省と、ロシア軍に協力していた雇い兵組織ワグネルとの確執が高まる中、ロシア当局は23日夜、ワグネル創設者エフゲニー・プリゴジン氏を武装蜂起呼びかけの疑いで捜査していると明らかにした。これに先駆けプリゴジン氏は、ロシア軍がワグネル部隊をミサイル攻撃したと非難。指導部にいる「悪」を阻止しなくてはならないとして、「正義のために行進する」と表明していた。ワグネル部隊が24日早朝、ロシア南西部の主要都市に入ったとの情報もある。
民間軍事組織ワグネルは、正規のロシア軍と共にウクライナとで戦ってきたが、創設者プリゴジン氏は数カ月前からロシア軍幹部への名指しの非難を激化させていた。
プリゴジン氏は、ロシア軍がワグネルをミサイル攻撃したため、ワグネル兵が犠牲になったと主張。ロシア政府はその内容を否定し、「違法の行動」を中止するよう求めている。
ワグネル、ロシア南西部ロストフ・ナ・ドヌへ
プリゴジン氏は24日未明、ワグネルの部隊がそれまで戦っていたウクライナ東部から国境を越えてロシアに入ったと主張した。裏付けとなる証拠は示していない。同氏はさらに、ワグネルが「民間車列」を攻撃したロシア軍ヘリを撃墜したとメッセージアプリ「テレグラム」に投稿したが、詳細は明らかにしていない。
ウクライナ国境から約100キロ東にある地方都市ロストフ・ナ・ドヌでは同日早朝、ワグネル部隊が政府庁舎を包囲していると思われる様子が撮影されている。市内の内務省関連の政府庁舎の周辺を、武装した男たちが歩き回っているほか、大砲を庁舎に向けた戦車2両が映っている。ロイター通信によると、この場所は現地の警察本部庁舎だという。
ソーシャルメディアで拡散しているこの映像を、BBCは検証できていない。
ロストフ・ナ・ドヌは、ロシア南西部の主要都市。ロシア軍の南部軍管区司令部がある
これに先立ちロシア軍はロストフ・ナ・ドヌに、軍用車両を配備した。またモスクワの市内の警備も強化されている。ロシアメディアによると、「要塞(ようさい)作戦」と呼ばれる即応警備態勢がロストフ・ナ・ドンとモスクワで開始された。
ウラジーミル・プーチン大統領の報道官によると、大統領は情勢について報告を受け、必要な対応をとっているという。
ロシアの国営テレビは、通常の番組を中断。「緊急ニュース速報」として、それまでの政府の公式見解を繰り返し、プリゴジン氏が明らかにしたロシアによるミサイル攻撃の映像は偽物、ロシア軍はワグネルを攻撃などしていないと主張した。
「緊急速報」はさらに、プリゴジン氏が「武装蜂起」を呼びかけ、ロシア国内で内戦を開始しようとしたとして、ロシア連邦保安庁(FSB)が刑事捜査に着手したと報道。FSBはワグネル兵に、プリゴジン氏の命令に従わず、拘束に協力するよう呼び掛けているという。
緊急速報は、情勢についてプーチン大統領が逐一報告を受けているとも伝えた。
ウクライナ東部に隣接するロストフ州のヴァシリー・ゴルベフ州知事は「テレグラム」で、住民に外出を控えるよう呼びかけた。
「現状では全当局が秩序維持に集中しなくてはならない」として、「地域住民の安全確保のため、捜査当局は全力を尽くしている。みな落ち着いて、不要不急の外出を控えるようお願いする」と、州知事は書いている
ロシアのインタファクス通信によると、クレムリン(ロシア大統領府)は「必要な措置を講じている」と述べている。
ウクライナ国防省は23日深夜のツイートで、「We are watching(注視している)」とだけ英語で書いた。
AFP通信によると、プーチン大統領の政敵で亡命中のミハイル・ホドルコフスキー氏は、プリゴジン氏を支持するようロシア国民に呼びかけた。
ホドルコフスキー氏は、「私たちは今こそ助ける必要がある。必要とあれば、この戦いにも参加する」と述べた。また、プリゴジン氏がロシア政府を打倒すると決めたなら、彼がたとえ「悪魔でも」支持することが重要だと発言。「そして、それは始まったばかりだ」と語った。
ホドルコフスキー氏はかつて、ロシアでも最も裕福な富豪(オリガルヒ)だったが、プーチン氏と断絶後、10年にわたり服役。現在は亡命し、プーチン氏への厳しい制裁を呼びかけている。
「軍事クーデターではない」とプリゴジン氏
プリゴジン氏は23日夜、ロシア軍がワグネル宿営地を攻撃し、「大人数」のワグネル兵が死亡したと、音声を「テレグラム」に投稿していた。
プリゴジン氏は証拠を提示しないまま、「我々の仲間と、(ウクライナでの戦争で)何万人ものロシア兵の命を奪った連中に、罰を与える」と主張。
「抵抗しないようお願いする。抵抗する者は誰だろうと脅威とみなし、破壊する。我々の前に立ちはだかるすべての検問所や航空も同様だ」
「大統領権限、政府、警察、ロシア国家親衛隊も、通常通りに機能する」
「これは軍事クーデターではなく、正義の行進だ。我々の行動は(ロシア軍の)部隊をいっさい妨げない」とも、プリゴジン氏は主張した。
ウクライナ侵攻におけるロシア軍の副司令官、セルゲイ・スロヴィキン将軍は、プリゴジン氏に対して「車列を止めて基地に戻る」よう呼びかけた。プリゴジン氏は過去にスロヴィキン将軍を称賛していた。
「我々には同じ血が流れる。我々は戦士だ」とスロヴィキン将軍はビデオで述べ、「我が国が大変な思いをしているこの時に、敵の有利になるようなまねをしてはならない」と呼びかけた。
ロシア国防省は声明で、ロシアがワグネルを攻撃したと「プリゴジンがソーシャルメディアで広めている」話はいずれも「事実ではなく、情報による挑発だ」と述べた。
プリゴジン氏は今年5月に、ワグネル兵の遺体が多数横たわる中を歩く自らの動画をソーシャルメディアに投稿し、ロシア国防省を激しく非難。「数万人」がバフムートで死傷したとして、「ショイグ! ゲラシモフ! 弾薬はどこだ! この連中は志願兵として来てお前たちのために死んでいった。お前らが豪華なマホガニーのオフィスでぶくぶく太っていけるように」など、激しい表現を交えながらセルゲイ・ショイグ国防相とヴァレリー・ゲラシモフ総司令官を罵倒した。
23日には、ウクライナでの戦争は「ショイグが元帥になれるよう」開始されたのだと非難。「国防省は国民をだまし、大統領をだまし、いかれたウクライナが我々を攻撃しようとして、NATO(北大西洋条約機構)と一緒になって我々を攻撃しようとしているだとか、そんなでたらめをまきちらしていた」のだと攻撃していた。
「たとえクーデターが失敗しても」=米専門家
かつて米国防次官補代理で中央情報局(CIA)捜査員だったミック・マルロイ氏はBBCに対して、プリゴジン氏はプーチン大統領にとって深刻な課題を突き付けていると指摘した。
「ロシアのウクライナ侵攻は戦略的に壊滅的で、それをなんとかしようとするのにロシアが私兵組織に頼らなくてはならなかったということ自体、相当なこと。しかし今やプリゴジン氏は、そもそもロシアへの挑発など何もなく、ロシア国民は最初からうそをつかれていたのだと公然と認めている。これはかなりのことだ」と、マルロイ氏は話した。
ワグネルが今後仮にプーチン政権を脅かすようなことになれば、「ロシアは自己保存に向けて軍事力を再編成し、ウクライナの反転攻勢に対する防戦から手を引かなくてはならなくなるかもしれない」とも、マルロイ氏は述べた。
「たとえこのクーデター未遂が失敗したとしても、(ウクライナでの)戦争に最も近い人たちが、戦争はとんでもない間違いだったと承知していることを、強烈に強調している」
(英語記事 Russia accuses Wagner chief of urging 'armed mutiny'/ Moscow tightens security as Wagner chief accused of mutiny)
ロシアのプーチン政権がウクライナ軍の反転攻勢を撃退していると主張する中、ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表は、ロシア国防省が戦況を偽っていると非難したうえで、NATO=北大西洋条約機構からの脅威など軍事侵攻を正当化するプーチン政権の主張まで否定しました。
一方、ロシアのプーチン大統領は撃退に成功していると強調し、ショイグ国防相もウクライナ軍の勢いは当初より衰えているなどと主張しています。
こうした中、軍事侵攻で多くの戦闘員を投入するロシアの民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏は、23日に公開した動画で、ロシア国防省の指導部に対して「われわれが聞かされているのは深刻な欺まんだ」と述べ、ショイグ国防相らが戦況を偽っていると非難しました。
そのうえで「ウクライナ軍はロシア軍を押し出し、われわれは血まみれになっている」と述べ、ロシア軍は南部で後退していると指摘しました。
さらに「国防省は社会や大統領を欺こうとしている」と述べ、プーチン政権が軍事侵攻を正当化するために主張している、ウクライナ東部のロシア系住民への弾圧やNATOからの軍事的な脅威などとは「全く違う理由で、いわゆる特別軍事作戦が開始された」と持論を展開しました。
プリゴジン氏は、プーチン政権が求めている、国防省との契約の締結を拒否するなど反発を強めていますが、プーチン大統領が軍事侵攻を正当化する主張まで否定した形で、ロシア側で統制がとれていない状況がうかがえます。
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>(笑)
笑っている場合じゃないですよ!!
もし反乱・クーデタが成功したとしても
それで今後のロシアがどうなっていくのか…って良くなる要素が少なすぎます!
プーチンよりひどいのが権力を握ってしまう可能性大、最悪は内戦状態…それも核保有国で…という悪夢のような事態も起こり得ます。
「ウクライナ市民にとって悪いこと」どころか、世界にとって取り返しのつかないことになりかねませんよ!
プリコジンは核兵器も渡されていないし
早くも矛をおさめるようですね
ロシア軍内部でせめぎ合い、少しでも全体の力が弱まるのは世界にとって望ましいことだと思います
https://mainichi.jp/articles/20230625/k00/00m/030/016000c?utm_source=smartnews&utm_medium=ios&utm_campaign=smartnews
満州は日本の生命線、プーチン氏も似たようなことを言ってたような。
いつもの口撃を少し実力行使に
それでもロシア内部が一枚岩ではないことが内外に示されたのでよかったです
反政府運動に力を与えるかも知れません
貴方は「冷笑系」ということですか?
結果はどうあれ「それみたことか」って(呆)
一市民や戦争に無理やり駆り出されたマイノリティの「民族」の命はどうでもいい、ということで、貴方の意見はいい、ということで「冷笑的に」了解していいのですね??
https://www.ntv.co.jp/document/backnumber/articles/18942yfqvni1h3qlxq38.html
立場の違いはともかく、誰も「戦争」より平穏無事を願うでしょう
そのために日本がすべきことは「平和」を世界に訴え続けることでしょうね。
(そういえばアベが「平和」の意味を書き換えた(日本国内限定で)「積極的平和」の文言云々)を歪めてしまった悪・事実は糾弾されるべきでしょう)
戦争や殺戮・破壊に対して”(笑)”は使うべきでないのは断固譲りません
もしナチや戦中日本に”(笑)”で済ませて、誰が救われるのでしょうか?
アウシュビッツや南京、戦時性奴隷も”(笑)”で済ませてしまうのですか?
ヒトラーも”(笑)”で済ませられるのか…
(「笑い飛ばす・笑い蹴散らす・笑い殺す…etc.」のは今でも有効ですが)
(それは違うだろ、極論・曲論だ、と仰るだろうですが、今回の戦争の被害者の命、人権は、それ(ナチ云々)より”軽い”ですか?)
いずれにしても、(笑)の対象は戦争ではなく、直接的にはプーチン一派、本当は親露派陰謀論者ですので、ご容赦ください
しかし、公安でも『ヤラセ説』がかなり有力なのにはびっくりですね。
https://jp.news.gree.net/news/entry/4731212
☆プリゴジン「反乱⇒即撤退」に「プーチンと組んだ猿芝居」説が飛び交う理由
2023/6/26 アサ芸プラス
◎裏で何が起きていたのか情報が錯綜しているが、前出の公安関係者によれば、主に以下のような説が飛び交っているという。
「プリゴジンの背後には、欧米CIAやイギリス諜報部隊M16、同特殊部隊SASもいる。欧米とのタッグでプーチン氏、ショイグ氏らを潰しに打って出たが、最後はプリゴジン氏が弱気になり腰砕けとなった」
「プリゴジン氏は一時的に国軍執行部に頭に来て反乱を起こしたが、冷静になるとどうあっても国軍に勝てないと悟り撤退した」
さらに、公安関係者は「最初から反乱などない。プーチン氏とプリゴジン氏が示し合わせて演じた猿芝居なのでは」として、こんな説を唱える。
「プーチン氏はいま、ウクライナの反転攻勢で苦しんでいる。さらに1年にわたる侵攻でロシア国民内でも不満が溜まりつつある。そして来年はロシア大統領選。そこで負けるわけにはいかないプーチン氏が『突然起きた反乱をたった1日で鎮圧した』となれば、再び国民の人気が高まる。なんだかんだ言って旧知の仲であるプリゴジン氏と協力し、今回の猿芝居に打って出たのでは」
ただ、ロシアの一部メディアなどではプーチン氏がプリゴジン氏の殺害指令を出したとも報じられており、どの情報が本物か混沌としている。いずれにせよ、プリゴジン氏の動向が今後のウクライナ紛争、ロシア情勢の大きなポイントになるのは間違いない。
★反乱の背景
①プリゴジンは官僚・軍の腐敗を批判していたが、これは国民や兵士に向けてのメッセージとなった。ポピュリスト的アプローチをとっている。
②ワグネルを国防省傘下に置こうと強要された(=ワグネル実力部隊の解体)ことに対するプリゴジンの抗議
③「ウクライナへの軍事侵攻には大義はなかった」等の発言は、国防省がプーチンをだましたというプリゴジンの持論。
④ロシア軍の攻撃によってワグネル部隊が被害を受けた(ロシア国防省は否定)
★反乱後
①プーチンの処罰命令に対し、プリゴジンは「大統領は間違っている」とプーチンを批判。
②ワグネルを支持する国民が少なくないことを鑑み、プーチンはワグネルに「配慮」した。
③ルカシェンコがプリゴジンに不処罰を条件に撤退を説得。
*ロシア諜報機関がワグネル指導部の家族に対し、危害を加えると脅していたという報道もある。
★ワグネル撤退後
1、プリゴジンの発言
①政権転覆ではなく抗議デモだった
②ワグネルなら1日で特別軍事作戦が終わった(軍の批判)
③官僚主義や悪との戦いだった
2,プーチンの発言
①反乱の組織者は国と国民を裏切った
②ワグネルの大多数は愛国者で流血をさけた兵士と指揮官に感謝する
③兵士は国防省と契約をするか、家族の元に戻るか、ベラルーシに行くこともできる
④ウクライナのネオナチや西側諸国が望んでいたのは、ロシア兵が互いに殺し合い最終的にはロシアが負け社会が分裂すること
進軍部隊の規模からすれば国防相占拠することなど不可能だったが、軍の一部がワグネルに同調するとでも思ったのだろうか。抗議デモという言い草には負け惜しみ感がある。だが、プーチンには「裏切り」と認識され、さらに、ロシア兵士に死者が出るほどの戦闘があった。にもかかわらず、超法規的措置によりワグネルが処罰されることは現時点ではない。有識者の見立てでは、国民の支持が少なくないワグネルを処罰することは、政権の支持を失う恐れがあり現時点ではできないものの、ほとぼりが冷めたところで首謀者暗殺の可能性はあるという。
ワグネル撤退時のロストフ住民の歓迎ぶりに違和感を感じるのだが(ワグネルに残虐非道な一面があることを住民は知らないのだろう)、住民がワグネルを支持する心性の一つに、軍の腐敗をつくプリゴジンのポピュリスト的な発言がある。だが、実際にはワグネル自身も不正を行っていた可能性がある。プーチンは調査を明言しており、敵の弱みを握るスパイの手法が発揮されているが、プリゴジンはこの罪によって拘束されるかもしれない。不正が明らかになれば、国民の反発はないだろう。
なお、いつものことながら、プーチン発言の④には、ロシア国民、或いは世界中のプーチンカルトや反米陰謀論者をくすぐるものがある。これもハイブリッド戦なのだ。バイデンは「我々は全く関与していない。これはロシア内の闘争の一部だ」と返している。
その他、時間の経過に伴い耳を疑うような報道も聞くにつれ、ロシア内部の粛清が大規模に発生するかもしれない。内部の権力争いが露呈したのだろうか。或いはこれも情報戦か。猜疑心が最高潮になっているプーチンには効果的かも。
ロシア軍高官、ワグネル反乱計画を事前把握か 米報道
nikkei.com/article/DGXZQOGN282CC0Y3A620C2000000/?n_cid=SNSTWI&n_tw=1687924822
([https://www.]を冒頭に付けてください)
維新の中でムネオの乱でも起きますか?ムネオの錯乱ではなくて。
ロシアも維新も役職を交換したり・・似た者同士。