重松清 著
死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。
その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。
時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?
「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。
親という生き物は、昔は自分だって子供だったくせに親の立場、大人の立場で子供に物を言うんだよね。
子供の頃、あんなに嫌いだった大人、あんなに気持ちを分かってくれなかった親、うるさくて邪魔くさくてウザくて絶対にわかり合えないと思った親。
敵だった大人達だったはずなのに、いつの間にかそんな事も忘れて偉そうな事を言う自分が居る。
そんなこと、多分いま大人の皆さんは考えたこともないんじゃないでしょうか。。。。
私はそんな大人、親にだけはなりたくないんですよ。
私は出来るだけ子供の側で居たい、常にそう考えながら子ども達には接しています。
それが分かれば、この本を読む意味があるのではないでしょうか。
しかしこの本には一つ、矛盾があるんだよね
同い年の父親との会話、「俺がお前の年の頃はどうだったか、いつも考えていた・・・」という台詞。
もし本当に考えていたならば、こんな事にはならなかったのではないかな。
まあ、そこはフィクションと言うことで
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