池井戸潤 著
大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。
支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。
夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。
ちょっと前からTVドラマで話題の半沢直樹シリーズの原作ですよ~。
個人的にTVドラマは苦手なんで、原作を手に取ってみた次第です。
世間で凄い話題になるだけあって、これは痛快で面白いね!
銀行という縦社会の中で上司に楯突く主人公「半沢直樹」、こいつが面白いように憎たらしいお偉いさんたちをひれ伏していく様は爽快で堪らない。
そんな中にもクソ上司の家族とのやり取りや、半沢の怒りから沸く取り立て屋顔負けの迫力、良いモン悪モンの中にも人間のリアルを描く池井戸氏の描写は、物語の面白さを削いででもリアルを描きたい、そんな粋が伝わってきますよね。
ドラマは見ていないのでなんとも言えませんが、きっとこの辺りはドラマじゃ描いてはいないのではないでしょうか。
TVは視聴者を惹き付けてなんぼだからね
わざとらしいのを観てると、冷めるんだよね
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