伊坂幸太郎 著
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!
伊坂さんという人は本当に面白いことを思いつく人だな熟々感心してしまいました。
小説を書くにあたって、自分の都合のいいように物語を進めてはいけないという人が殆どだと思いますが、伊坂さんはそれを超越するアイディアで都合良く物語を進めてしまう爽快さがありますよね。
話を進めるにあたって都合が悪いのなら超能力が使えることにしてしまったり、案山子にしゃべらせたり・・・・。
この本もまさに爽快で、時々笑えて窮地に追い込まれてと目まぐるしく変わっていく展開を軽快な登場人物の会話で楽しませる、伊坂エンターテイメント満載の一冊だと思います。
ちなみに映画にもなっていますので読むのが面倒な方はそちらでどうぞ。
私は観てないので面白いかどうかは分かりませんけどね