2024年11月のブログです
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高橋三千綱さんの『九月の空』(1978・河出書房新社)を読む。
上の孫娘が中学校の部活で剣道をやっていて、何か参考になる小説はないかな?と考えていると、高橋さんの『九月の空』を思い出した。
確か、高校男子が主人公の小説だったな、中学女子の孫娘にお薦めしても大丈夫かな?とチェックをしながら(?)読む。
高校の剣道部で、ひたすら練習に励む主人公を描いていて、爽やかでいい小説だ。
ただ、高校男子が主人公だけに、当然(?)、性のテーマも出てくる。
それほど過激な描写はないが、やはり中学女子には少し早いか?と過保護なじーじ(?)はやや心配になり、お薦めは高校進学後にしようと決断する(?)。
それにしても、おとなが読むには、とても素敵で爽やかな小説だ。
高校男子の迷いや戸惑いなどがとてもよく描けていると思う。
こんな時代があったよな、とおくてだった(?)じーじでも思う。
男女交際の場面など、とても初々しくて、よい。
さすが芥川賞受賞作品だ。
孫娘が高校に入ったら、それとなくその辺に置いておいて、読んでもらえたらいいなあ、と思ったりしているじーじである。 (2024.11 記)