2022年8月の日記です
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テレビのコマーシャルを見ていたら、マイナンバーカードを作ると、2万ポイントが付与される、とやっている。
有名な俳優さんや有名なスポーツ選手がたくさん出演をして、下手な芝居で宣伝をしている。
じーじは、尊敬をする加藤周一さんが以前から国民総背番号制の危険性を警告していたし、今も信頼する評論家や政治学者の皆さんが国民総背番号制の弊害などについて述べているので、マイナンバーカードには反対だし、作る気持ちも全くない。
しかし、世の中には、政府の狙いどおり、この機会にマイナンバーカードを作ろうという人たちが多いようである。
2万ポイント。確かに魅力だろうと思う。
しかし、これは税金から出される。
よく考えてみれば、国民は、高い税金を払って、マイナンバーカードという得体の知れないものを作って、2万ポイントだけ返してもらえるという仕組みだ。
政府は、マイナンバーカードと健康保険証や免許証などを連動させて便利になると宣伝をしているが、本当にそうなのであろうか。
特に、年寄りは、その取扱いは結構、面倒くさいし、万一、紛失した時には、再発行の手続きなどが大変そうである。
マイナンバーカードと連動させる預金口座の仕組みなども、今の保険金給付詐欺の実態やオレオレ詐欺などを見ていると不安が多い。
ただでさえ、カード社会が進行しているが、それを利用する国民の意識は追いついていないし、悪用しようとする人間は増えるばかりだ。
また、新潟では、親切にもマイナンバーカードで図書館の本が借りれるようになるらしい。
しかし、それでは住民がどんな傾向の本を読んでいるのかが、政府に丸見えの状況になろう。そして、将来、政府の動き次第では、思想の自由や言論の自由をそんなところからも締め付けることが可能となるだろうと思う。
一見、お得なものや便利なものほど危ない、というのは、世の常である。
政府の勧めるマイナンバーカードが本当に便利で、安全なものなら、2万ポイントを付与しなくても、自然と広まるのではあるまいか。
2万ポイント付与は怪しい。
そこまでしてでも、政府はマイナンバーカードを普及させたい思惑があるのだろうと疑りたくなる。
もっともっと、議論をして、疑りぶかいじーじでも、安心できるような透明性の高い制度にしてほしいし、それができないなら、高い税金を使ってまでの宣伝はやめてほしいと思う。 (2022.8 記)