ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

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河合隼雄『私が語り伝えたかったこと』2014・河出書房新社-河合隼雄さんの「熱い」思いに学ぶ

2024年11月24日 | ユング心理学に学ぶ

 2014年のブログです

     *

 河合隼雄さんの最新刊『私が語り伝えたかったこと』(2014・河出書房新社)を読みました。

 河合さんの晩年のインタビューや講演,論文などを集めた一冊です。

 一言で感想を述べると,「熱い」です。

 静かに,穏やかに,また,いつものようにユーモラスに語っていらっしゃいますが,中身はとても「熱い」です。

 その「熱さ」は熱いことで有名な山中康裕さんよりも「熱い」かもしれません(山中さん,すみません)。

 もっとも,河合さんは若い時から熱かったと思います。

 それでないとあんなに臨床心理学に命を懸けられないと思います。

 河合さんはそれで命を縮められたような気もしています。

 しかし,男の生き方としては最高なのかもかもしれないとも思います(勝手なことを言って,河合さん,すみません)。

 河合さんの渾身の語りを受けて,じーじも力不足な一年寄りながら,心して生きていきたいなと改めて思いました。      (2014.4 記)

     *

 2024年11月の追記です

 日本の臨床心理士の制度は河合さん抜きには語れないでしょう。

 スクールカウンセラーの制度もそうですね。

 その後、公認心理師の制度も政府主導で発足しましたが、独立性と質の高さの担保という観点からみると、臨床心理士にはかなわないでしょう。

 河合さんの貢献にはすごいものがあると思います。        (2024.11 記)

 


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