2013年のブログです
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6月~8月にかけて放送大学大学院臨床心理プログラムの病院実習で精神科病院におじゃましました。
統合失調症の患者さんと接するなかで,いろいろなことを考え,学ばせていただきました。
実習中は本を読む余裕がなかったのですが,実習が終わってから中井久夫さんの『精神科医がものを書くとき』(2009),『隣の病い』(2010),『世に棲む患者』(2011,いずれも,ちくま学芸文庫)などを読んで,実習中のじーじの疑問などがすでに中井さんによって丁寧に説明されていることがわかりました。
実習前に読んでおけばよかったと後悔の毎日です。
そんな中井さんの『統合失調症の有為転変』を読みました。
中井さんのご本はいつもそうですが,この本も実践第一の本です。
絵画療法など,じーじにとってもとても興味深い文章も載っています。
中でも圧巻なのは中井さんと土居健郎さん,神田橋條治さんの鼎談です。
何と豪華な顔合わせと思いましたが,読んでみると本当にすばらしい内容でした。
1990年の文章ですが,今でも全く古くありません。
雑誌『みすず』に載った文章らしいのですが,それをこれまで全く知らなかった自分が何と迂闊なことかと反省をしました。
でも,今,読むことができて幸せでした。
明日からまた少し元気に頑張れそうです。 (2013.11 記)