今日の女王サマ

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生き抜くことこそ奇跡-『セントアンナの奇跡』

2009年08月06日 | 映画&本&音楽&TV
切手を買いに来た客を窓口の郵便局員が射殺する。

その動機は1944年のイタリアにあった。

黒人のみの歩兵師団バッファロー・ソルジャー。彼らは最前線のイタリア・トスカーナに送り込まれていた。
ここでサンタアナ(セントアンナ)から逃げてきたらしい1人の少年を救い、置き去りにすることもできないため4人が部隊とはぐれてしまいます。

少年はいるはずのない友達と話したり、捕虜として村にやってきたドイツ人に親しみを見せたり、仲間のはずのパルチザンの男性を見て怯えたりします。
それにはすべて意味があり、最後に謎が解けるのですが、とにかく映画が長い。
2時間40分ちょっと。ビールなんか飲みながら観た日にゃ絶対途中でトイレに立ちたくなること間違いなし。


村にやってきたドイツ兵との戦いで、最後に一人生き残ってしまった無線兵のヘクターこそが冒頭の郵便局員。40年を経て彼が見た奇跡とは・・・。

虐殺のあった場所で生き残った人、戦争で生き残った兵士、それらの多くの人が「自分だけ生き残ってしまった」という罪の意識を持って生きてきたのです。
それは本当に罪なんでしょうか?
戦争や虐殺を生き抜いて今を生きる。そのことこそが奇跡なのだと私は思うのですが。


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