もう英國に住み着いて53年にもなるがかの有名な帆船カティサークの中に入ったことがなかった。
今日はこの中を見学しようと友達と待ち合わせ、入場チケットを購入。もう数年メンバーシップを払っているアートパースで半額になり11ポンド(約2200円)全額の22ポンドだったら高い!!!と入らなかったかも。
カティサークは1869年スコットランドで建造されたTea Clipper (お茶を積荷にした帆船)で同年スエズ運河開通で中国との最速商船として活躍、図のように船倉にお茶の箱を積んで航海していた。
お茶の箱はこのように可愛い。
船乗りならば必ず習得するのがロープの結び方、こんなにも多くの結び方がある
1880年代はオーストラリアの羊毛を積んでの航海をしていた。
カティサークは1895年ポルトガルに売りはらわれた。
1922年キャプテン ウイルフレッド・ドウマンがコーンウォールのファルマス(Falmouth)でトレーニング の目的で買い戻した。
1938年この船はテームズ河に移されテームズ・トレーニング・カレッジに買い戻されて、1954年ドライドックに揚げられ現在の博物館になった。
帆船では大小の綱が重要なのがよく分かる。
キャプテンのベッドルームと
キャプテン専用のトイレ。
キャプテン用の応接間並びに仕事場だった。
ドライドックの下はレストランになっている。
全長64.77メータ、こうしてみると本当に大きいのがよく分かる。
ドライドックの後方に並んでいるのが、船首像(Figurehead)と呼ばれるもので
このカティサークの船首像はナニーディと呼ばれた。この魔女ナニー・ディーはスコットランドの作曲家ロバート・バーンズの詩の中から作られたもので、酔っぱらいの百姓Tom o'Shanter が馬で逃げるのを追いかけて尻尾を取ってしまった。
オリジナルのナニーディーはとっても恐ろしい顔をしている。
それで改装なったこのカティサークの船首像ナニーディも、馬の尻尾を持っている。