Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

グリニッチのカティサーク (Cutty Sark)

2025-02-27 05:50:58 | 日記

もう英國に住み着いて53年にもなるがかの有名な帆船カティサークの中に入ったことがなかった。

今日はこの中を見学しようと友達と待ち合わせ、入場チケットを購入。もう数年メンバーシップを払っているアートパースで半額になり11ポンド(約2200円)全額の22ポンドだったら高い!!!と入らなかったかも。

カティサークは1869年スコットランドで建造されたTea Clipper (お茶を積荷にした帆船)で同年スエズ運河開通で中国との最速商船として活躍、図のように船倉にお茶の箱を積んで航海していた。

お茶の箱はこのように可愛い。

船乗りならば必ず習得するのがロープの結び方、こんなにも多くの結び方がある

1880年代はオーストラリアの羊毛を積んでの航海をしていた。

カティサークは1895年ポルトガルに売りはらわれた。

1922年キャプテン ウイルフレッド・ドウマンがコーンウォールのファルマス(Falmouth)でトレーニング の目的で買い戻した。

 

1938年この船はテームズ河に移されテームズ・トレーニング・カレッジに買い戻されて、1954年ドライドックに揚げられ現在の博物館になった。

帆船では大小の綱が重要なのがよく分かる。

キャプテンのベッドルームと

キャプテン専用のトイレ。

キャプテン用の応接間並びに仕事場だった。

ドライドックの下はレストランになっている。

 

全長64.77メータ、こうしてみると本当に大きいのがよく分かる。

 

ドライドックの後方に並んでいるのが、船首像(Figurehead)と呼ばれるもので

このカティサークの船首像はナニーディと呼ばれた。この魔女ナニー・ディーはスコットランドの作曲家ロバート・バーンズの詩の中から作られたもので、酔っぱらいの百姓Tom o'Shanter が馬で逃げるのを追いかけて尻尾を取ってしまった。

オリジナルのナニーディーはとっても恐ろしい顔をしている。

それで改装なったこのカティサークの船首像ナニーディも、馬の尻尾を持っている。


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