ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

小さな町

2019-05-14 | アメリカ事情

Courtesy Rick Lucas 

 

  

 


⁂リーダース・ダイジェスト編集者の記:ジョージア州エルジェイは、リーダース・ダイジェスト社の「全米一の素敵な所」コンテストの勝者である。以下はリーダース・ダイジェストの記事から。



九年前の寒い一月の朝、スティーブ・コルテスと彼の妻はジョージア州のスモーキー山脈に囲まれた人口1,600の小さな町、エリジェイを旅していた。二人がコーナーストーン・キャフェを見つけたのは、朝食にちょうど間に合うような時間だったので、立ち寄ることにした。キャフェは混みあっていた。座るのは無理と思った二人は、店を出て他の場所に行こうとすると、すぐに一人の客が二人にここへいらっしゃい、と手で示した。 「場所を空けますよ」とその男は言った。実際、何人かの客が席を詰めて、すぐに十分な空きを作ってくれた。ここで、二人に朝食と、友愛溢れる仲間意識が提供された。


「1時間後には、私たちは数えきれないほどの友人ができましたよ」とコルテスは(どの町がアメリカで一番良いところか、というリーダース・ダイジェスト誌のコンテストに応募の手紙に)書いた。


親切なもてなしがコルテスを驚かせたかもしれないが、エリジェイは人の世話をすることでこの地方では有名である。 壮大な雷雨が町を襲った七月には、何十人もの住人が倒木によって家に閉じ込められたり、家そのものにとどまることもできなかった。その時助けを求める前に、すぐに隣人は隣人に食べ物と安らぎを提供した。


「ここは私が今まで住んだ中で最も素晴らしい場所です! この場所を思う度、本当に私は感情的になってしまいます!」とある一人の女性はFacebookに書いている。 「私の家にいらして、うちの(故障していた)発電機を手に取り、修理作業をしてから、午後10時にそれをうちに戻してくださり、つなげていただき、ありがとうございます。美味しいチキンとダンプリング、そして新鮮なパイナップルもどうもありがとうございました。」


しかし、こうした隣人の優しさはここエリジェイでは標準である。新しい住人に対する町の優しさは際立っている。ジョージア州のリンゴ産地であるエリジェイは、メキシコと中央アメリカからの季節農場労働者を迎え、収穫期間にグラニー・スミス種、フジ種、そしてハニークリスプ種のリンゴ収穫を手伝ってもらう。

 

他のいくつかの町では、新参の人々をあまり歓迎しない。しかしエリジェイの人々は、その人々のために居心地よくする。ギルマー・ラーニング・センターでは、現在、英語を第二語として教え、カトリック教会はスペイン語でミサを提供している。チャリティファッションショーやオークションも行われる計画があり、その収益は農家に手伝いに来る人々のために割り当てられる。

 

 地元のコミュニティーカレッジで生物学を専攻する21歳のマリア・コンザレス・サントスは、次のように述べている:「英語を知らずにメキシコから合衆国へ来たのですが、ここの同級生や教師はいつだって大歓迎してくれるのです。」


ゴンザレス - サントスの父親が、労働許可証の有効期限が切れた後にICE(US Immigration and Customs Enforcement=合衆国入国管理・税関捜査局)によって拘留されたとき、このコミュニティの住民たちは、この家族に手を貸すためにあらゆることをした。ゴンザレス - サントス氏は、「人々は、私たちに請求書、交通費、食料などの支払いの手助けが必要かどうかを常に聞いてくれました。」と言う。 「その住民たちの政治的立場に関係なく、私たちは常にここで住民の支持を感じています。このコミュニティにはとても感謝しています。それは私を今日の私に変えました。」


それだけでなく、地元の多くの人々は新しい隣人をまったく新しいとさえ考えていない。町を作っている一部になっている。住宅建築請負業者のデヴェル・フレイディはこう述べる。「ここにいる大多数の人々が『非常に大きな人口流入』に気付いているのか私は知りませんが、みなにとって、(新参者である)彼らは単なる人々なんです。他のみんなと同じように生き、呼吸し、働く必要があるのです。」


地元の「善きサマリア人カトリック教会」のボランティア、ドン・ハイドは次のように同意する。「私は、ここで敵対心や強い憎しみを見たことがありません。ここは最も友好的な小さな町です。皆さん、おはよう、や、こんにちは、と挨拶を交わし、皆さん、笑顔なんですよ。それはノーマン・ロックウェルの(描く世界)のようなものです。あなたがパーティーを開けば、誰もが料理を持ってやってきます。」


エリジェイの受け入れ精神は、人々と一緒にいる方法を心得ている。 それはスティーブとマリー・コルテスにも起こった。 何年も前に町を通り抜けることに始まった。けれど二人は、ここでとても歓迎されてエルジェイに移住することになったのだ。 二人は子供用の洋服店ウィムZも出店した。 その店はあのコーナーストーン・キャフェのすぐ隣にある。


エルジェイでの昨年の感謝祭の食事会:Free Feastと書いてある。誰でもここで感謝祭の御馳走を食せた。

timescourier.com




 

 


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