ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

チャームブレスレット その2

2017-09-05 | わたしの好きなもの

私の好きなもの、は物質的ではあるが、非常に思い出がこもっている。私のいなくなった後、娘達や息子達、孫達がついでくれるだろう。それほど価値のあるものではなかろうが、これも家族の歴史である。

私のチャームブレスレットには、不思議な因縁や思いがけない出来事があったりした。今考えても、私の手に入ったチャームでそんな因縁を感じさせるのが二つはある。その一つは、下のチャームブレスレットのチャーム。南京錠型のハートの留め具のすぐ上にある、赤い小さな石のついているハートのチャームの裏側には夫の名と姓のイニシャルが彫られている。このチャームはeBayで偶然に見つけたものだが、ビッドを勝ち、送られてきたのを見て、わかったのだ。夫と同じ名前で、同じ姓のイニシャルを持った殿方が愛する恋人か妻かに送ったものなのだろう。ビクトリアン調の小さな赤いルビーの入った年代を感じさせる塩梅の良い古つや。思わずお帰りなさい、と思ったチャームである。

 

二つ目は、このコスチュームブレスレットである。1950〜1960年代の物で、合衆国東部に住んでいた叔母(ここに書いている。)が、使っていた物。後に小学生だった私におもちゃにしていい、とくれたのだ。だから、勿論、ガラスの宝石で、金メッキのメタルのブレスレットである。姉とよく宝石ごっこをして遊び、散々遊びまくっていつの間にか大きな石一つだけになってしまった。その石が、下の写真で一番下にある物である。たった一つだけ残った物を今まで後生大事に持っていた私は断捨離の敵だと思うが、今から5年ほど前なんとこの石だけ欠けている残りのブレスレットを見つけたのである。

メッキもはげかかっているし、年数を感じさせるコスチュームジュエリーのジャンクなのに、見つけた時は我が目を疑った。これもeBayだったが、二束三文で入手できた。と言っても他にビッドする人はさすがにいなかったのだ。届いたブレスレットは下の石の分が空いていて、早速私の石をつけてみた。まるで失くした物が見つかったような気分。

私は確かブレスレットを解体して石を人にあげたりして、つまりバラバラにして遺棄したようなことだ。そしてそれは、日本にいた頃である。合衆国のどこかで未だこれを持っていた方がいたのかとそれにも驚く。そんな因縁があって、まだ私は断捨離の敵をしている。私以外には誰もなんの価値も見出せないだろう。

 

 

下のブレスレットは今も続く物で、よく仕事に教会に集まりにしていく。思い入れはこれが一番あるかもしれない。言われがつくチャームばかりである。イーグルの爪(というが、果たして?)はイーグルスカウツの夫と息子三人を、その隣のマスタード粒は、新約聖書マタイ伝からの信仰を、封筒は、伝道をしていた時の息子からの手紙を、それぞれ意味している。その隣は読みにくいが、Together Forever(=Families are Forever), その隣のテントウムシ は、ラッキーチャーム、隣は、英国式の郵便ポストで、これも、息子からの便りを待ちわびていた思いを表している。次は夫と私のイニシャル、その隣は、ブラジル伝道の次男のいた州が産出するアクアマリーンの小さなサンプル、隣は合衆国式の郵便受け、隣は、ケンタッキーライフルを持つダニエル・ブーン。ダニエル・ブーンは縁戚の先祖である。隣は、日光東照宮にある三猿で、見えざる、聞かざる、話さざるとしている。これは明らかに三人の息子の意味。丸いメダリオンは、ハワイの古いチャームで、三男の息子夫婦を記念して。ピラミッドは私が歴史オタクであることを、意味している。そら豆は、娘達。赤ちゃんだった時、小さな足の指がこのソラマメのように可愛らしかったので。勿論”This Little Piggy。。。”という遊びは五人の幼い頃よくしたし、孫ともやっている。その隣のメダリオンは、亡き母がくれた物で、福岡と沖縄で伝道した長男を意味する。福、と書いてあるので。赤珊瑚のホーンは、私の誕生石のひとつ。赤いハートは日本を思い起こさせる。地球儀は、World Trotterな家族を表している。そして最後は乳母車。説明はいらないだろう。

 

最後のは、Disney Land何年記念かの時メインストリートのジュエラーで売り出されていた限定品。これはチャームの出来が非常に良く、貴金属ではないが、楽しいチャームブレスレットである。遊びのブレスレット。


年齢に関係なくクマのヌイグルミを集める、釣具を集める、ベークライトの装飾品を集める、コインや切手を集める、と様々な収集や趣味で小さな幸せを感じるのは、楽しいことである。みんな違って、みんないい、と、金子みすゞさんの詩の世界である。



チャームブレスレット

2017-09-04 | わたしの好きなもの

こつこつとする貯金するように、チャームを少しづつ集めてブレスレットにつけていく。ティファニーや、ルイヴィトンだののデザイナーブランドではない。世界でただ一種類のわたしのブレスレットは、それぞれにテーマがある。ラッキーチャーム、五人の子供達の思い出、息子達のボーイスカウト時代と私がカブスカウトのデン・マザー(Den Mother)時代の記念、などなど。ハートのコレクションは2月周辺に使うもの。グリーンのシャムロックコレクションは、セイントパトリックスデイで3月用。そんな具合。幼かった子供達と教会へ行く日曜日、聖餐会の時に私の腕のブレスレットのチャームでおとなしく遊んでいたのが、昨日のようだ。

 

これは子供達テーマの最初の”作品”:ベイビーブーティの底には各子供の名前と生年月日が彫られていて、それぞれのお気にいりのデイズニーキャラクターも。長女:プーさん、長男:モンスターズ・インクのブー、次男:テイガー、三男:プルート、次女:エリアル。このベイビーとブーティのセットは、ガーバーベイビーフードの瓶のラベルを集めて、貰った純銀製である。お手製の離乳食は好まず、ガーバー社製品には、お世話になった。今はどうなのかわからないが、子供達が育っていた時代、よくガーバー社は、子供の初めて使う純銀のスプーンなどくれたのである。 

 

 

三人の息子達は、カブスカウトから始めて、15〜17歳までにイーグルスカウト(Eagle Scout)になるまで、ボーイスカウト活動をした。夫もイーグルスカウトで、スカウトリーダーをしたし、私は、登録をして、カブのデンマザー(Den Mother)として6〜7人のボーイズの世話をしたし、夫婦でメリットバッジ(Merit Badge)カウンセラーもいくつかの分野でしてきた。下のブレスレットは、スカウト活動初期の頃のもの。

 

 

パティナ(patina)と英語でいう、銀(金でも)の表面の古つやが、いい具合になってくるのが、好きである。下のは、その良い例のブレスレットである。チャームは、銀に七宝のようにエナメルが施され、一つ一つが英国の地名。多分60枚はついていると思う。英国やオーストラリアでよく見かけるPadlockパッドロック(南京錠)が留め金になっているブレスレットである。見ていて楽しいが、重い!テーマは、言わずもがな英国。

 

 

 

続きは明日。 


Goodbye, Mr. C

2017-09-03 | アメリカ事情

欧米系図調査を始めた折に、Western Civilization(西洋史)と合衆国歴史のクラスを再び履修しようと思い立ち、二学期に渡って計4クラスを、仕事後に大学の夜間授業で取ってみた。夫はそこが私のオタクなところと言うが、太平洋のこっち側の歴史をこっち側で知りたかったのだ。そしてこっち側とあっち側(つまり日本)の歴史の見方に、多少のずれや、違いがありそうな予感さえして。新しい推理小説を読むようなワクワク感まで覚えた。


西洋史のプロジェクトで、西洋史上の出来事を言葉ではなく、音楽や写真、絵、写真で表せというのがあって、楽しい教え方だと関心もした。例えば、ルイ14世のベルサイユ宮殿が一つの彼の政策でもあったから、前出したCrosby, Stills, Nash & Youngの曲、Our Houseを使い、Emmeline Pankhurst(エメリン・パンクハースト=婦人参政権運動家)の(男性)社会との戦いを表すのには、ピンクのボクシンググローブの写真を使ったりした。


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婦人参政権のためなら、牢屋に送られても構わなかったEmmeline Pankhurst(エメリン・パンクハースト)


欧州から何故アメリカに移民してきたかを探るのに西洋史や合衆国史に暗いのは、暗闇の中で針仕事をするようなものだ。欧州と合衆国系図調査がメインの私にとって、本当に不可欠である。特に夫の先祖には、French Huguenotsユグノー教徒とQuakersクエーカー教徒がいるのを発見したので、ことさらアメリカに移住した背景をもっと知りたいと思ったのだ。ユグノー教徒については、最初にヴァージニアに到着し、その地にマナキンタウンを設立したグループの一人が夫の先祖である。その子孫が昨日の記事のパトリオット(愛国者)の母親である。


さて、Mr. Cは、合衆国歴史をふたクラス、講義してくれた講師である。警察官から消防士になり、リタイアしてから、大学へ戻り、修士課程を終えて、講師となったそう。人生経験の豊かな、話術に長けたMr.Cのクラスは人気があった。

ケンタッキーが”西部”だった時代、その地を探検、開拓したダニエル・ブーンに講義が差し掛かったある晩、Mr.Cはレプリカだが、ブーンも使ったケンタッキー・ライフルをクラスに持ってきた。


クラスへ来る途中、廊下でばったり学部長に出会い、学部長を驚愕させたと言う。これはレプリカで、Show and Tellのため持参した、と説明したが、後日しっかりお説教はされた、と聞く。とにかくこのライフルレプリカを見せてくれたので、その講義はまるで3Dのように思えた。


ケンタッキーライフルは、大変に長い銃身を持ち、一つ弾を打つと、火薬や鉄の弾を詰めるのにかなり悠長な時間がかるのを理解できた。フレンチ・インディアン戦争でのブーンを含めた合衆国兵の苦労がわかる、そんな生きた授業だった。ダニエル・ブーンの絵に、よく一緒に描かれるのが、このケンタッキーライフルである。


Mr. Cは、授業の合間に体験談をよくしてくれた。消防士になったわけは、警官だった時ワッツの暴動があり、ワッツ住人から、ひどい扱いをされ、もう少し尊敬してもらえる職につこうと、消防士になったそうだ。警官時代と同様、命がけの体験はつきものだが、いくつかの民家の火事の原因が乾燥した大麻だったことなどを話してくれた。リタイアして講師になったのは賢明な決断で、学生にとっては、幸運なことだ。


豊富な人生経験から来るMr. Cの歴史の講義は、どの学生も身を入れて聞く。愛煙家で二時間のクラスの途中に入る5分間の休憩時には、いつも外へ出て喫煙していた。それを見て、学生は、何度禁煙を勧めたことだろう。Mr. Cは自己責任で喫煙しているから、放っておいて、といつも答えていた。


今年確か75歳になるMr.Cは、すでに教職を退いたが、少し前の日付の”Rate My Professors"サイトを覗くと、5点満点で4.6点。0.4は、恐らく愛煙家だということから、引かれているの

かもしれない。Mr. Cが歴史に対する目を開かせてくれた、という評価はたくさんついている。


今は羊を飼うGentleman farmer(趣味で農業をする人)に専念して、コヨーテから羊を守る羊飼い業を楽しんでいるようである。

私の勤める大学は、夏の間静謐なキャンパスだったが、すでに秋学期が始まって二週間、大勢の学生が所狭しとばかりに歩き回っている。私もたくさんの大学院生と応対する忙しい日々だが、この時期になると、いつもMr. Cのことを思い出す。


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姓名のこと

2017-09-02 | 系図のこと

Forebearsというサイトによれば、私の(つまり夫の)姓は、アメリカで63,773番目に使われていて、たった5022人がその姓を名乗っていると言う。日本の姓でも世界で日本でどのくらい使われているのか、知りたい方は、ここ (右クリックで別ページへ)へどうぞ。ローマ字で日本姓を入れられる。


珍しい、あまり聞かない姓名というのは、系図家にとっては、比較的記録書類を見つけやすいが、John Smithであっても、決して調査が困難な訳ではない。チャレンジではあるが、系図家の腕の見せ所である。どんな人にも親がいるし、先祖もいるのだ。夫の母の旧姓は547番目によく使われている名前で、世界で9,925,561人が同姓である。それでもすらすらと調査が進んだ理由の一つは、それぞれの世代の親がつけた名前に特徴があったからである。


夫は日本人の姓名は、一通りには読めない漢字が多く、漢字の「一」と書いて、ざぼてんじ、と読む、などとうそぶく。NHKに、人名研究バラエティー日本人のおなまえっ!という番組がある。TVジャパンがケーブルで入るので時折見るが、これは興味をそそられる番組である。


さて、使用頻度の低い姓や、珍しい、ユニークな名前は、確かに砂の数ほどもある先人から正しい先祖を見つけ易い。キラキラネームと日本で言われるユニークな名前も、そんなつもりは名付け親にはないだろうが、将来の系図調査者は、探しやすくてありがたい、と思うかもしれない。


合衆国では、生まれた時の大統領の名前をつけることが、よくあって、例えば、George Washington Smith, Thomas Jefferson Taylor, などの名前がある。夫のミドルネームも、生まれた当時の人気者大統領の名前である。

英語名にも、流行り廃りはあって、今年2017年の名づけのランキング15位までは;(リストは、50位までこのサイトで見られる。)


女児: 1.Emma  2.  Olivia  3. Ava  4. Sophia  5.  Isabella  6. Mia  7. Amelia  8. Charlotte  9. Harper  10. Aria  11. Ella  12. Evelyn  13. Abigail  14. Emily  15. Avery  

男児: 1.Liam  2. Noah  3.  Lucas  4. Mason  5. Oliver  6. Logan  7. Ethan  8. Elijah  9. Aiden  10. Benjamin  11. James  12. Jackson  13. Sebastian  14. Alexander  15. Jacob


お気づきのように、かなりクラッシックで、伝統的な名前である。つい最近までJessica, Jenniferの女児名が長くトップを占めていたと思ったが、今では50位内にさえ入っていない。男児名も然り。


1880年の人気名前をリストすると;

女児:  1.Mary  2. Anna  3.Emma  4. Elizabeth  5. Minnie  6. Margaret  7. Ida  8. Alice  9. Bertha 10. Sarah  11. Annie  12. Clara  13.Ella  14.Florence  15. Cora

男児: 1.John  2.William 3. James  4. Charles  5. George  6.Frank  7. Joseph  8. Thomas  9. Henry  10. Robert  11. Edward  12. Harry  13. Walter  14. Arthur  15. Fred


今年生まれた二人の孫娘達は、それぞれクラッシックな伝統的な名前を持っている。一人はミドルネームが花子で、ファーストネームも花の名なので、まさにフラワーチャイルドである。もう一人の孫娘は、私と同じ生まれ月八月に生まれ、両家の曾祖母の名前が、ファーストとミドルネームであり、これまた伝統的な名前である。去年暮れに生まれた孫娘の名前は1880年の人気名の一つで、ミドルネームは母親のミドルネームを貰った。


二人孫息子は、両方ともこれまた伝統的名前である。二歳になる方のファーストネームは、グラント大統領のファーストネームで、これは多分に息子の好みのせいである。三歳になる方は、父親の名前を貰い、ミドルネームはTuringで、その後に娘の旧姓と夫の姓が続く。Turingは、あの数学者でコンピューター科学者から来ている。


ところで先日インデックスをしたブラジル渡航記録には、たくさん沖縄の移民者が記されていて、特に女性名は興味深かった。現在そのような名前は恐らくもう見かけないかもしれない。亀、竈(かまど)、カマ、などである。1902年の記録だが、移民としてブラジルの高地へ入植し、原野原林を開拓して、様々な困難を乗り切って、りっぱな農園を作っていった日本女性の働きぶりが目に浮かぶお名前だ。


私にとって親から与えられた名前は、尊く、その名や姓に恥じることのない人生を送りたいと思うし、子や孫やその先の世代も、そう思ってくれたら、と願う。これはオタクな私だけの望みではないだろう。


掃除機掃除に熱中しているこの人の名前の意味は、プリンスである。このプリンスの妻(末娘)の名には、プリンセスという意味がある。





 

血統・血筋ソサエティ

2017-09-01 | 系図のこと



夫の系図を手がけた時、どのラインもアメリカ独立戦争を通っているのに気がついた。つまりPatriots(愛国者)である。そんな先祖を持つ人々が1890年に設立した、婦人団体としてはアメリカで最大のDaughters of the American Revolution(DAR)というのがある。日本語にしたら、愛国婦人団体と言うそうだが、なんだかそれだと戦時中のドラマで見る鉢巻して竹やりを持った怖い国防婦人団体のよう。実際は、直系先祖が独立戦争を戦ったPatriotsであると証明された子孫の女性の団体で、歴史保存、教育、愛国精神を育む活動を行っている。その一環として1896年に創設された図書館は、系図家にとって、いつかは行きたい垂涎物図書館である。



男性子孫には、Sons of the American Revolution (SAR)が、1889年に設立されている。趣旨は概ねDARと同じである。このメンバーには、セオドア・ルーズベルト大統領、ウィンストン・チャーチル(アメリカ生まれの母親の血筋から)、陸軍元帥ダグラス・マッカーサーなどがいる。俳優のロブ・ロウは、先祖は英国に雇われたドイツ兵(Hessians)であったが、寝返ってアメリカ独立のために戦ったので、その功績が認められて最近会員になっている。アフリカ系アメリカ人でもハーヴァード大学教授のヘンリー・ルイス・ゲイツ博士も会員である。



アメリカには、こうした血筋・血統を通じて設立されたソサエティと呼ばれる会が多い。メイフラワー号に乗船した祖先を持つ子孫たちのThe Mayflower Society、フランスのユグノー教徒(French Huguenots)でヴァージニア州マナキンタウンに移植した祖先の子孫たちの作ったHuguenots Society、ウィリアム・ペンと同船したクゥエイカー教徒の祖先を持つ人々のWelcome Society等々、数多い。尤も泡沫な組織も少なくない。



今から少し前に、私は、まず長女を、今年二女を、そして夫と息子三人のDARとSAR入会登録を済ませた。実際に独立戦争で戦った直系先祖まで、出生、婚姻、死亡、それに従軍した軍歴などの書類を集めて、全ての世代の書類を提出するのである。



夫や子供達の場合、私は14,5代前まで調査をしてあったので、7代前に独立戦争で戦った先祖の書類収集はすでにあった。しかし通常の証書や書類以外の、教会記録と先祖が所有した聖書の書き込みに、とても助けられたのだ。合衆国の国勢調査は1790年から始まり、それ以前を調査するには税関係記録や、軍事記録、遺書、教会記録や各家庭に大抵あった家族聖書によくある家族の生死や婚姻の記録が、必要である。



この調査や資料収集期間は、私の場合は、すでに調査しきれていたので、短かった。同時に職場の同僚の一人も申請するにあたって、請われてその調査を手伝ったが、これは少々時間がかかった。全ての記録がデジタル化されてはいないから、昔ながらの、裁判所や郷土資料館やDARの図書館に手紙やメイルや電話で確かめ、コピーの郵送を頼むこともした。この人のケースも、やはり母方に長く伝わる家族用の古い聖書の余白ページにきちんと貴重な記録がなされていたので、それに助けられた部分が大きい。



家族の一人がDARやSARの会員であると、それこそ芋づる式に兄弟、姉妹は即入会できる。会員の配偶者も入会資格はあるが、私の先祖ではないので、それは遠慮した。入会してどうなるのか? 一つの合衆国民としてのアイデンティであり、DAR,SAR会員同士のネットワークも強い故、履歴書に書くと箔がつく、とも言われるが、私にとっては、直系子孫の夫や子供達が、合衆国の独立のために戦った愛国者だった先祖を忘れないで欲しい、と思うからである。