九州電力は18日、玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)で使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の製造を始めると発表した。
同日、三菱重工業と供給契約を結んだ。九電がフランスに持つプルトニウムの全量を加工する。早ければ2027年度から同原発で利用する計画だ。
三菱重工は燃料製造を手がける仏オラノに委託し、MOX燃料40体をつくる。今回の製造で九電が海外に保有するプルトニウムはなくなる。
MOX燃料は使用済み核燃料から取り出したウランとプルトニウムを混ぜてつくった燃料。
玄海3号機では09年にMOX燃料を使った「プルサーマル発電」を始めた。
フランスで加工した燃料を使ってきたが、九電が同国に持つプルトニウムが不足して燃料を調達できなくなったため、23年11月にプルサーマル発電を止めている。
今回使うのは24年4月、九電が英国に保有していたプルトニウムと、東北電力などがフランスに持つプルトニウムを帳簿上交換して確保したもの。
日経記事2024.10.18より引用