スカパーの特典無料期間が終わったren.です。
1ヶ月間、AT-Xを観られたわけですが、結構楽しめました。
ネットより早く「ニャル子W」の最終回も観られたし、「飛べ!イサミ」も懐かしかったし、観た事がなかった「モスピーダ」も面白かったし。
あ、ケガはもう心配なさそうです。
階段もほとんど痛みなく上れるようになりましたし。
ただ先程、でん部(坐骨の辺り2箇所)に巨大なあざを発見。
どうりで、タンクのシート際に2つ並んで、大きな凹みがあったと思った(w
● 「小説 仮面ライダークウガ」 荒川稔久/講談社キャラクター文庫
当初の発売予定からずいぶん遅れましたが、平成ライダー小説として平成1号ライダー復活。
まあ、予定が遅れることには、クウガファンは慣れている(w
アニメや特撮の仕事で忙しい中、書き上げてくれた荒川さんにサムズアップ。
地味に「アキバレンジャー」ネタが混じっているところで笑いました。
ダグバとの戦いから13年。
あの戦いきり行方をくらませてしまった五代でしたが、一条らはそれぞれの人生を歩んでいます。
そんな中、東京都内では不振な死亡事件が発生。
規則性を感じるその経緯に、一条はグロンギ族の影を感じます。
そして、ネットで噂になり始める"白い戦士"は、未確認生命体第2号=クウガなのか。
だとすれば、また五代から笑顔を奪うことになってしまう……。
一条は不安とともに事件を追います。
以下、キャラクターのネタバレ注意。
レギュラーメンバーは、何らかの形で全員本人が登場。
今回の主人公格の一条さんは、公安部外事第三課(国際テロ課)に異動しているものの、イメージは何も変わりません。
今でもロールパン好きの桜井刑事は、刑事職を離れ事務方に出世し、なんとこの話の冒頭で笹山と結婚。
そして当の笹山(旧姓)は、女性白バイ隊員になっていて、BTCS3000を駆っているという変化が。
杉田さんは捜一特捜四係の係長となり、今回は蘇ったグロンギに対し、警察内での取り計らいにも奔走し大活躍。
松倉元本部長は隠居して、岐阜の山中で焼き物をしています。
椿さんは関東医大病院に現在も在籍し、今も一条さんとは気の置けない仲。
今回、始めて二人の出会いや交友についてが明かされました。
榎田さんも、いまだに科警研にいて、あの頃のまま。
ただ、大学生になった冴くんはアニオタでミリオタになっているといガッカリ感(w
なお、ジャンは帰国してしまったようです。
おやっさんは、今も「ポレポレ」であの調子。
みのりは数年前に、元プロレスラーと結婚して一児をもうけています。
桜子さんもいまだに城南大学考古学研究室の所属で准教授に。
ちなみに奈々ちゃんは大阪ローカル系テレビ局で、レポーターをしているとのこと。
サブキャラでは夏目教授の娘で、五代の気持ちの転機にもなった実加が、刑事となって登場。
一条とバディを組むことになります。
個人的には蝶野のその後が知りたかったんだけど……13年は身体がもたなかったのかなぁ。
あと、神崎先生も、退職してからどうしているのかしら。
以下、内容のネタバレに注意。
旧作グロンギでは、やはり登場の、ラ・バルバ・デ。
B-1号の姿で一条と再開することになります。
崎に結末を言えば、今回のゲゲルは全て失敗に終わるわけですが、彼女はまたいずこかへと消えていってしまったため、もしかしたら日本のどこかにある別の墳墓から、新たなグロンギ達を蘇らせるかもしれません。
今回登場の新グロンギは3体。
名前はそれぞれ、ザルボ、ゲラグ、ライオ。
ザルボはゲゲルのルールに抵触したため、この小説の冒頭で処刑されています。
ライオだけは作中で、ゴ・ライオ・ダのフルネームがわかりますので、この3対は全員ゴ群でいいのかしら。
ゲラグはクラゲ種怪人、ライオはライオン種怪人として、ザルボはなんだったんだろう。
ゲゲルのルールは、年単位で計画を進めタイミングを図って大量殺人を行うというものに変化。
グロンギ本人も、人間社会に完全に溶け込むくらいの順応性を持っています。
それだけに、ザルボは途中で失格されたので9人で終了したものの、被害者総定数も桁違いなものに。
ゲラグ=伽部凛のゲゲルでは、想定3万2千人以上。
ライオ=郷原忠幸は160万人以上。
彼らは、以前のグロンギたちとは別の墳墓"屈辱の丘"から蘇った者達。
その墳墓を封印していたのは、プロトタイプアークルをつけた戦士の眠る"闇の棺"。
プロトタイプアークルの運用結果から、リントはアークルに警告機能をつけたということがわかります。
そして、そのプロトタイプアークルを手に入れたのは、実加でした。
目撃されていた白いクウガは、たやすく暴走の可能性のある、実加の変身したプロトタイプクウガ。
しかし、実加は捜査の過程と、自身の生い立ちから、ついに黒い戦士=アルティメットフォームとなってしまいます。
赤い目と黒い目の狭間で、なおも暴走を続ける実加クウガ。
そこについに現れる、赤いクウガ=五代。
笑顔とともに戦いも捨てたはずの男が、帰ってきた、いや、帰ってきてしまった。
……と、ちょっとこの辺りは駆け足過ぎて残念でしたかね。
確かにスピード感はあったのですが、やはり切望していた五代本人の出番が少なくて、ちょっとだけ寂しかった。
しかし、クウガファンなら、必ず満足できる内容には違いないですね。
読んでいくうちに明かされる謎で驚かされる感覚が、「そうそう!これこれ!」という感じ。
改めてこの、基本的にミステリーなのにノンストレスというのが、クウガの特長だったように思えます。
再び、今の顔を見せずに去っていった五代。
次に帰ってくる時には、笑顔のサムズアップを期待したいですね。
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