札幌の大通公園では、12月にはいると
「ホワイトイルミネーション」という電飾飾り付けが行われます。
公園の植栽に電球を取り付けるので
自然の形状と電気の明かりがコントラストを見せる。
住んでいる人間からすると、
ようやく、季節感に結びつきはじめたかなぁ、というところ。
この間新年が始まったと思うまもなく
師走の到来であります。
雑誌という業態が大きな曲がり角に立っている中、
年々、きびしい状況にさらされていると感じます。
インターネットというものや、パソコンというもの、
それと90年代以降の世界のフラット化の進展が同時進行して、
これまでの社会を大きく地殻変動させているのでしょうね。
避けることのできない大きな変化の中で、
先の見えにくい状況が深まっていると感じます。
メディアというのは、いろいろな役割があると思いますが、
こんな状況の中でも、
あらたな出版にチャレンジはしてきています。
どっちかといえば、メディアの役割の中で、
わたしどものような住宅雑誌の役割って、
切り口や、テーマ性で、コミュニケーションを発見し、
それを拡大させると言うことが、一番大きいのではないかと
そのように思っています。
いまは北海道版の追い込み作業の真っ盛りで、
同時に、まだまだ企画が目白押しで
年末から新年に掛けて、それこそ団子状態。
なかなか、年を越せるかどうか、ですね(笑)。
それにしても、
いまの社会の変化ぶりはすごい。
人間が変わるというよりも
世界が変わってきている、ということでしょうか。
先日も「ファスト風土」という言葉を聞きまして、
てっきり、マクドナルドや吉野家のことだろうと思っていたら、
ちょっとニュアンスが違う。
確認したら、上記のような書き方だそうで、
そういわれてみて、その表現力の秀逸さに驚いたり。
変化もすごいけれど、
一方で、こういった時代に対して人間の抵抗値も
かなりのアジャストをみせていると感じました。
テクノロジーの進化スピードが巨大で
コンピュータというものが、人間生活に深く入り込んで
人間自身の側でもきわめて深く自己分析が進んでいるようです。
ちょっと前まで、草食系とかいう言葉がはやりましたが、その先を行くように、初音ミクなる、バーチャルキャラへの思いを通して、
恋愛の変化をも語っている若い年代の知性も
出てきているように思います。
まことに、オヤジさんたちには、理解を超えそうな領域に
人間の感覚は立ち至っていると思います。
でも読んでいると、まだ理解できそうな部分はあるし、
そこにギリギリの領域で人間的な葛藤も見えている。
さて、この先、息子たちの年代はどのような航路を刻んでいくのか?
興味もあり、ハラハラでもありますね。