さて、既報の通りのイベント、
北海道ビルダース協会主催の省エネ住宅セミナー
「北海道の省エネルギー住宅の現在とこれからの課題」
が昨日開催されました。
鎌田先生からは、北海道における高断熱高気密住宅運動の概要から始まって
今後北海道がめざすべき方向性への提起に至るまで
たいへん巨視的な視点提示をいただきました。
一方、前先生からは、
「これからの社会を担うひとびとに役立つ家づくり」を基本ポリシーとした
日本の家庭エネルギー総体のサスティナビリティの考えが開示されました。
非常に広範なテーマについて深く論及されていたので
短時間での講演のみではもったいないほどであり、
どちらも、強い感銘を受けた講演でした。
さらに北海道科学大学・福島明先生の司会によるパネルディスカッションでも
活発な意見交換が行われました。具体的なテーマでの意見交換では
たいへん実際的な技術の内容にすぐに直結していきました。
とくに蓄熱研究については今後、大きな方向性が見えてきたといえます。
北海道の今後を大きなテーマにしていましたが、
やはり北海道がリードしてきた日本全体の住宅性能向上の今後が透視できました。
また、鎌田先生からは、今後とも北海道に来られる前先生と
討論形式のイベントをやっていきたい旨の発言も飛び出しておりました。
鎌田先生も若い世代の前先生の講演内容に大いに刺激を受けられたようです。
こうした展開に、会場からは盛大な拍手が寄せられて、
この学究おふたりの研究発表が、引き続いていくことになりそうです。
3時間を超える講演会ということで、しっかり内容をまとめて
今後、誌面などで詳細にお伝えしていきたいと考えています。
またその後、懇親会でも引き続き、
ふたりの活発な意見交換が交わされていました。
鎌田先生と前先生の席近くでお話を伺っていたら、
思わぬ提案まで、鎌田先生からいただきまして、ややビックリ。
宿題をいただいた感じではありましたが、
わたしどもも、おふたりの原稿を掲載している住宅雑誌ですので
なんとかお応えしていかなければならないと考えております。
いずれにせよ、日本の住宅性能研究開発にとって
たいへん大きな活気が芽生えたような気が致します。
この動きが、やがて大きな流れになって、
いろいろなことを革新していくきっかけになるのではないかと感じました。
すでに多くの方から、この対論から刺激を受けてのいろいろな発言もありました。
両先生に、地域としての北海道として感謝したいと思います。
繰り返しますが、今後、この内容をまとめて誌面などで発表し、
同時に、全国に向けても情報発信していきたいと思います。