レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

江戸川乱歩の一寸法師

2023年10月27日 18時10分24秒 | ミステリー/犯罪

「江戸川乱歩の一寸法師」
1955年 日本 82分
■監督:
 内川清一郎
■出演:
 宇津井健
 二本柳寛
 三浦光子
 安西郷子
 天知茂
 丹波哲郎
 細川俊夫
 池内純子
 和久井勉

●あらすじ
名探偵・明智小五郎を生み出した江戸川乱歩の怪奇長編小説を映画化。
ある夜、小林は一寸法師のように小さな男が人間の腕を切り落とすのを目撃する。
数日後、行方不明だった三千子の腕が百貨店の人形に付けられていたことが判明、明智が捜査に乗り出す。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
新東宝と言う映画会社による江戸川乱歩物の一作。
新東宝はエログロ路線の映画も大量に作っていたらしく、江戸川乱歩の世界観とピッタリだったのかも知れない。
そしてさらに新東宝に興味があるのが、あの天知茂が若い時に在籍していた会社と言う事実もある!
だが新東宝時代の天地茂は若手なので、本作も明智小五郎役ではない。
と言うより本作には明智小五郎は登場しない。原作では登場するのにね。
天地茂は本作の探偵役の助手と言う役なので、もしこの探偵が明智小五郎だったら
天地茂は小林少年役だったのでは!
とか妄想してたら楽しくなってきた(笑)
だって後に名探偵・明智小五郎役がハマる天地茂が、
若い時に明智小五郎の一番の助手である小林少年役を演じていたらなんて最高じゃない!
まあそれ以外にも本作が製作されたのは昭和30年と、正にリアル「三丁目の夕日」
この当時の日本の風景が見られる事と、今では難しそうな一寸法師役の人の活躍。
と言うか一寸法師役の人が警察から逃げるシーンのアクションは迫力満点のスタントで、
替えがきかなそうな感じから、きっと本人が演じているんだろうけど、結構危ないシーンも多いよ。
そういった娯楽性もきちんと盛り込む辺り、新東宝と言う会社には怪しい魅力が溢れているような気がして堪らないねえ。
なんだか子供の頃読んだ江戸川乱歩や横溝正史の世界観な映画会社なイメージがある。
これから何本か追いかけてみる事としよう。

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