レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

最後の博徒

2011年10月15日 15時10分15秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「最後の博徒」
1985年 日本 126分
■監督:
 山下耕作
■出演:
 松方弘樹
 千葉真一
 鶴田浩二
 丹波哲郎
 萬屋錦之介
 梅宮辰夫
 成田三樹夫
 岡田奈々
 江夏豊
 泉谷しげる
 ガッツ石松
 野口貴史
 峰岸徹

●あらすじ
日本暴力団抗争史上、最大の戦いとなった広島ヤクザ戦争の渦中の人物の波瀾万丈の半生記を描く。
一家をかまえたものの組織には属さず、持ち前の義侠心で生き抜いた男の人間ドラマ。
松方弘樹を主演に鶴田浩二をはじめとするそうそうたる男優陣や、
江夏豊やガッツ石松などの異色キャストにも注目の一作。
(東映チャンネルより)

★感想など
「仁義なき戦い」のファンから見れば、そうとう面白い作品。
と同時に、モデルとなった人が広島抗争にどういった関わりを持っていたのかが良く解る作品。
「仁義」から見ると、第一部と完結篇のみ登場といったところ。
「仁義」のキャラを、本作では誰が演じているかを見ると、大変興味深い。
以下にちょっとまとめてみようと思う。

「仁義」の広能昌三(菅原文太)=千葉真一
「仁義」の山守義雄(金子信雄)=成田三樹夫
「仁義」の坂井鉄也(松方弘樹)=峰岸徹
「仁義」の土居清(名和広)=梅宮辰夫
「仁義」の上田透(伊吹吾郎)=泉谷しげる

まあざっとあげてもこんな感じ。
上のキャストを見れば、「仁義」との違いが良く解って楽しい理由も理解頂けると思う。
オープニングでは「北陸代理戦争」も登場するしね。
ちなみに丹波哲郎だけは「仁義」と同じ役柄で登場している。
本作単品としてみると、かつてのヤクザ映画というよりかは、一人の男の一代ロマン絵巻となっている。
演歌っぽいような感じだが、観た事ないけど、60年代の東映任侠映画とかの世界に近いのかも?
演じる松方弘樹もぐっと抑えた演技で終始通しているし。
そういった作りのせいか、岡田奈々が登場しても何もおかしくはない。
あまり出番は多くないが、それでも相変わらずの可愛さを誇っている。
ただ唯一の難点は、モデルとなった人の博徒としての部分がほとんど描かれていない点か。
タイトルにもなっているのだから勿体ないと思うが、そこまで描いていたら
上映時間がきっと3時間くらいになっていたと思われる。
これ単体というよりかは、「仁義なき戦い」を引きずって観ると凄く面白いだろう。
ちなみにモデルになった人は、本当は「完結篇」後の方が重要なんだが、その部分に関しては映画化はされていない。
Vシネとかならあるのかも知れないけどね。

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