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「ゴジラvsキングギドラ」
1991年 日本 103分
■監督:
大森一樹
■出演:
中川安奈
豊原功補
小高恵美
原田貴和子
小林昭二
佐々木勝彦
チャック・ウィルソン
リチャード・バーガー
ロバート・スコット・フィールド
西岡徳馬
土屋嘉男
時任三郎
矢追純一
●あらすじ
1992年突然東京上空にUFOが飛来した。
富士山麓に着地したUFOから姿をあらわしたのは23世紀からやってきた3人の未来人だった。
彼らは23世紀がゴジラによって壊滅的な打撃を受けており、
歴史上からゴジラを抹殺するためにやって来たのだ。
ルポライターの寺沢は彼らと共に過去へ行き、ゴジラをベーリング海峡に封じ込めることに成功する。
しかし現代に戻ったとき、そこにはさらに凶悪なキングギドラの姿があった。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
VSシリーズの転換点となった作品。
前二作のシリアス路線、新怪獣の投入など、過去の昭和ゴジラ・シリーズとは違うアプローチだったのだが
ここで過去に登場した怪獣たちを再登場させるように方針転換した。
これはこれで十分アリだと思う。
何せ知名度があるからね。
それを新しい設定の物語として語る。その切り口は結構良いと個人的には思う。
そして登場したのがキングギドラ!
昭和ゴジラ・シリーズ最大の強敵で、ゴジラは一回もタイマンで勝った事がないライバルだ。
明確にキングギドラを倒した描写も、確か「怪獣総進撃」だけだったはず。
しかも10対1でキングギドラを倒してたよな(笑)
そんな強敵だったキングギドラを、本作ではなんとタイマンで倒してしまいます。
これにはビックリだが、全体的には面白かったので別にヨシ!
ただゴジラが登場するまで開始から1時間以上経ってからなど、怪獣対決より未来人とのやり取りがメインとなっている。
だが未来人がやってきてタイムマシンで過去と未来を行ったり来たりしてゴジラを消滅させる。
代わりにキングギドラを誕生させるストーリーは、ゴジラとしては新鮮に映り、楽しく観る事ができる。
キングギドラは相変わらず恰好良いが、メカキングギドラに変身すると、これがかなりの格好良さ!
登場シーンも背後から大量の後光を差して、どうだといわんばかりのキメキメなところが微笑ましい。
そして画面一杯に青と黄色の熱戦が大量に交差する、大迫力のバトルシーンは、是非劇場で観たかったなあと思える最高の格好良さ。
この光線第合戦は、次作の「ゴジラVSモスラ」でさらに加速し、キャッチコピーが確か”極彩色の大決戦”とかじゃなかったかな。
ただしポケモンショックになる事、間違いなしとも言えるほどの明滅ぶりだけど。
他にも「T2」や「B.T.T.F」のネタなども織り交ぜながら、未来人女性の髪型など、平成初期の頃の色んな描写も楽しい本作。
今観ると最高に楽しいな、平成のVSシリーズ。
このまま昭和のゴジラシリーズも、昭和・平成両方のガメラシリーズも、ギララもガッパも全て観る事にしよう!
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