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「ゴジラの逆襲」
1955年 日本 82分
■監督:
小田基義
■出演:
小泉博
若山セツ子
笠間雪雄
千秋実
志村喬
●あらすじ
第1作が空前のヒットを記録したため急遽製作されたシリーズ第2作。
大阪に上陸したゴジラは、新たな怪獣・アンギラスと死闘を繰り広げる。
なんとか勝利を納めたゴジラだったが、自衛隊の活躍によって氷づけにされてしまう。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
第1作が空前のヒットを記録したため急遽製作されたシリーズ第2作と言うのは
「キング・コング」と「コングの復讐」と同じ展開だね。
平成のVSシリーズの直後に昭和版の第二作を観ると、作風の違いや時代背景の違いなどを強烈に感じて楽しいね。
まず本作のゴジラの顔なんだけど、キバが目立つ独特のデザインが斬新で格好良いね。
そしてゴジラの初のライバルであり、後期はタッグ・パートナーにもなるアンギラスが初登場するが
アンギラスの設定がちょっと面白かった。
まず肉食であり、相手をみると容赦なく襲い掛かる超攻撃的な性格とは。
流石ニックネームが”暴竜”なだけはあるなと思った。
この攻撃的な顔と性格をしている二頭の戦いがなんだかちゃかちゃかしているのは、再生速度を早回しにしている?
第一作もそうだったのかも知れないけど、この第二作でアンギラスが出てきた事で明確になった事が
この時はまだゴジラも怪獣ではなく、生物として描いているかなと言う印象。
だからかアンギラスとの戦いも後の怪獣同士の戦いと言うよりかは、生物同士の戦いとして描いている。
そして前作に引き続き、ラストでゴジラを人間が倒すのだ。
ゴジラ・シリーズのラストと言うと、ゴジラには手も足も出せない人は去っていくゴジラの背中を眺めるだけというのが多いが
本作でも普通に作戦を立てて勝ちに行くからね。
そう言ったゴジラの作風は、今みると逆に新鮮で面白いわ。
登場人物たちもずっと悲壮感に溢れているわけではなく、途中で宴会とはする余裕もあり、昭和と言う時代の余裕さを感じる。
図らずも平成と昭和の特撮映画を見比べる事になったが、やっぱり昔の映画の方が好きだなあ。
これからは積極的に古い映画を観ていく事にしよう。
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