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「H.G.ウェルズのSF月世界探検」
原題:FIRST MEN IN THE MOON
1964年 イギリス 103分
■監督:
ネイザン・ジュラン
■出演:
エドワード・ジャッド
マーサ・ハイヤー
ライオネル・ジェフリーズ
マイルズ・メイルソン
ピーター・フィンチ
●あらすじ
ネイザン・ジュラン監督によるSFアドベンチャー。
1964年、国連の宇宙飛行士が月面着陸。
しかしそこで彼らが目にしたのは1899年と記した土地権利書とイギリス国旗だった。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
特撮レイ・ハリーハウゼンの作品で、まだ観た事なかった一本。
監督が「シンバッド七回目の航海」と同じネイザン・ジュランだからか
全体的にSFと言うよりも、ファンタジーぽい雰囲気の絵柄や構図で話が進んでいく。
これに加えて主役の博士が好奇心いっぱいで、色んなことにわくわくしながら一時も落ち着かない
明るいキャラクターなのもあり、まるでディズニーのようなおとぎ話みたいな映画で非常に楽しい。
巻き込まれたのか、突っ込んだのかはさておき隣人の恋人同士の二人も個性的。
男の方は月に行くと以外や頼れる存在になり、まるでシンドバッド船長のような活躍を見せる一方
その恋人役の女性は、男のロマンを全く理解しない現実主義者として描かれていて
この物語の中では、余計な事しかしないトラブルメーカーのように扱われている。
だが舞台となるセットの雰囲気が素晴らしく、地球では博士の研究室。
そして月の描写も探検ムード満載なうえに、プラスしてSEマインドも取り入れている中々の出来栄え。
人類が初めて月面着陸したら、すでに1899年には先客がいたという設定も楽しい。
これぞ大人の娯楽作といった作品であろう。
ハリーハウゼンに外れなし!
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