レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

サントVSゾンビ

2021年12月07日 23時37分20秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「サントVSゾンビ」
原題:Santo Contra Los Zombies
1962年 メキシコ 80分
■監督:
 ベニート・アラズラキ
■出演:
 エル・サント
 アルマンド・シルヴェストレ
 ロレーナ・ベラスケス

●あらすじ
覆面ヒーローレスラーのサントが死者を蘇らせて罪を犯す事で街を脅かしている狂科学者を阻止する。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
聖者エル・サントと言えば「プロレス・スーパー・スター列伝」。
ミル・マスカラス編に登場する伝説の英雄で、マスカラス少年時代からの憧れのヒーロー。
その「プロレス・スーパー・スター列伝」の中で、エル・サント主演の活劇映画の存在について触れられている。
マスカラス自身も映画に主演するエピソードに繋がるんだが、その時映画に出ている二人の姿は
試合する姿に(マスク付けて試合着を着ている)入場時のマントを付けて戦っていた。
まあプロレスラーが主演する映画だからそういうのもアリかなと思っていたが、本作を観たら
まんま試合する姿だったよ!
この時代のゾンビと言えばロメロの「ゾンビ」ではなくて、ブードゥー教のハイチ・ゾンビである。
ゆえに普通の人たちが(ガタイ良いからゾンビ役もレスラーかな?)何の特殊メイクもせず
うろうろしているだけのゾンビ描写である。
と言ってもゾンビ役なのに、火花が散るシーンでビクっとなっちゃう辺りが微笑ましいけど。
微笑ましいと言えば、サントがソファーを飛び越そうとするシーンでうっかり引っかかってコケちゃうシーンも
そのまま映画に使ってしまう辺りが、当時の大らかさを表現していて楽しくなってしまうね。
まあ今の目線で見ると実に色々とあるだろうが、聖者エル・サントが動いているのを観ていられるだけで
幸せになれる人向けかな。
エル・サントの試合シーンもたっぷりあるしね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レザーフェイス‐悪魔のいけにえ

2021年12月06日 21時35分07秒 | ホラー

「レザーフェイス‐悪魔のいけにえ」
原題:LEATHERFACE
2017年 アメリカ 87分
■監督:
 ジュリアン・モーリー
 アレクサンドル・バスティロ
■出演:
 スティーヴン・ドーフ
 リリ・テイラー
 ヴァネッサ・グラッセ
 サム・ストライク

●あらすじ
5歳の誕生日、母・ヴァーナからチェーンソーをプレゼントされたジェド。
ソーヤー家の異常な環境で育った彼は、農場近くで変死した少女の事件により、青少年更生施設に収監される。
10年後、錯乱した未成年の患者達に強いられて、看護師を誘拐して施設を脱走。
道連れにされたジェドは狂気に満ちた警官に執拗に追われ、そして悲劇と恐怖のどん底へと追い詰められていく。
そして明かされる最恐の殺人鬼誕生の裏に隠された真実とは・・・。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
こちらも「ハロウィン」並みに色んなバリエーションで新作が作られていく「悪魔のいけにえ」シリーズ。
シリーズの内訳は恐らく「ハロウィン」シリーズより複雑であろう。
さてそんな本作はシリーズの顔であるレザーフェイス誕生までを描いた、「悪魔のいけにえ」前日譚。
これが中々良く出来ていて、映画全体の雰囲気はこの時代にしては軽く合格点。
残酷描写に関しては、シリーズ全てをぶっ飛ばすくらいの残酷さ!
正直、ちょっとヤバイです。。。
脚本の方も良く出来ていて、どうせ話のメインはレザーフェイス誕生なんでしょ? と思わせておいて
他のキャラクターに上手に話しを誘導させている。
だが決してレザーフェイスからは逃げていない。上手い構成だ。
終始誰が一番狂っているかを競い合っているかのような狂気の登場人物たちが多数登場し
次から次へと正気の沙汰ではないようなストーリーが展開される。
近年では凄まじすぎる残酷さも含め、ホラー映画に慣れていないような人は観るときは十分気をつけよう。
でもこれは傑作。正直ホラー・ファンにはオススメです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

007/ゴールデンアイ

2021年12月05日 22時19分10秒 | アクション

「007/ゴールデンアイ」
原題:GOLDENEYE
1995年 イギリス/アメリカ 130分
■監督:
 マーティン・キャンベル
■出演:
 ピアース・ブロスナン
 ショーン・ビーン
 イザベラ・スコルプコ
 ファムケ・ヤンセン
 ジョー・ドン・ベイカー
 デスモンド・リュウェリン
 ジュディ・デンチ

●あらすじ
「007/消されたライセンス」以来6年のブランクをおいて製作された新生007の第1弾。
ボンドは強奪された兵器「ゴールデンアイ」の追跡調査のためロシアに向かう。
だが、そこには世界経済破壊計画を遂行する国際犯罪組織が陰謀を巡らせていた。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
いよいよ今まで観たことない007シリーズに突入。
5代目ボンドのピアース・ブロスナンは勿論初めて見たんだけど、とてもイイねえ!
ロジャー・ムーアを若くしてティモシー・ダルトンのアクションをプラスし
さらに掛け算したかのような精悍さ。アクションがきびきびしてて素晴らしいね!
映画の方も今までの007とは変えてきていて、まずボンド以外を現代風にアップデート。
アクション・スタント等、従来の007よりも全然ハードに代えてきてそこいらのアクション映画に負けなくしてきた。
それでいてジェームズ・ボンドを登場人物たちが「君は旧世代の化石だ」とイジってきて
ボンドだけが時代に取り残されているかのような扱いが
まるでこれからの007映画は、どんどん時代に合わせていくぞと宣言しているかのようだった。
現在のボンドが従来のボンド像とは違い、女は口説かないでコメディ要素がなく
ただ仏頂面でリアルなアクションするだけって聞いているので不安しかない。
そう考えるとこちらの5代目ボンドの方が自分の性に合ってそうなので
楽しみにしとくかな。恐らく次回作が一番観たかったやつだと思うから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オン・ザ・ラン 非情の罠

2021年12月04日 12時30分43秒 | ミステリー/犯罪

「オン・ザ・ラン/非情の罠」
原題:亡命鷲鷹/ON THE RUN
1990年 香港 93分
■監督:
 張堅庭(アルフレッド・チョン)
■出演:
 元彪(ユン・ピョウ)
 夏文汐(パット・ハー)
 秦祥林(チャールズ・チン) 
 陳玉蓮(アイダ・チャン)
 羅烈(ロー・リエ)
 元華(ユン・ワー)
 高飛(コー・フェイ)

●あらすじ
香港警察の刑事ミンの別れた妻が殺された。
怒り狂ったミンは独自に捜査を進め、彼女を殺した女殺し屋に接近。
しかし事件の裏には警察内部の麻薬汚職が関係していたのだった……。
(TSUTAYAより)

★感想など
ずうっと昔に中古DVDで買ったまま放置してた作品。
元彪主演作としては割とレアなのでいつか観ようと思っていたが、
内容が「検事Mr.ハー」よりハードと聞いていたのでちょっと躊躇していたが
今回観てみたら超ハード!
どこを切ってもハードみたいな作品だった!
基本は巻き込まれ型なんだが、恐らく自分から事件に踏み込まなければ何ともならなかったと思う。
だが殺されたのが自分の妻だっただけにどんどん踏み込んでいき、どんどん悲惨なことになっていく。
と言っても妻とは離婚寸前なんだけどね。
話の方はとにかく暗くて「陰惨」「悲惨」「凄惨」だけで構成されている脚本。
さらに元彪・元華・羅烈・高飛など功夫高者が揃っているが、功夫シーンは一切ない。
正直この映画を作って、誰にどう楽しませようとしたのかが一切謎なんだが。
製作は洪金寶(サモ・ハン・キンポー)の寶禾影業(ボーホーフィルム)なので
本当なら安心・安全な作品なんだが。
唯一の救いは夏文汐(パット・ハー)の美しさが格別だったくらいかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリッター

2021年12月01日 23時58分06秒 | 怪獣/モンスター

「クリッター」
原題:CRITTERS
1986年 アメリカ 86分
■監督:
 スティーヴン・ヘレク
■出演:
 ディー・ウォーレス=ストーン
 M・エメット・ウォルシュ
 テレンス・マン
 ビリー・ゼイン

●あらすじ
銀河系刑務所を脱獄した悪食モンスター・クリッターたちが地球に。
それを追って2人のバウンティ・ハンターが現れるが…。
なんでも食べてしまうクリッターがダイナマイトまで食べて吹き飛ぶ場面や、
バウンティ・ハンター達が随所で見せる大ボケぶりがおかしい。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
まずニュー・ライン・シネマ製作だったことにビックリ。
昔から面白いB級作品として有名だったから、てっきりエンパイア・ピクチャーズか
イタリア映画辺りなのかと思ってた。
大ヒット作「グレムリン」の雨後の筍の一作では一番有名なのかな?
映像とかファッションとかがいかにも80年代なところが楽しい。
話の展開は割りとゆっくりと進む。基本的には郊外の一家しか襲われないんだが
中々可愛い長女の彼氏役にビリー・ゼインが登場し、クリッターに襲われる辺りから
ようやく話は進展し始める。
丸まって毛玉のように移動したり、背中から麻痺させることができる毒針を飛ばしたり
基本何かを食べたら巨大化したり、それでいて会話もできるくらい悪知恵もあったりなど
クリッターのキャラが中々立っているのが、只のモンスターに襲われる話になっていないのがハラハラさせる。
一方クリッターを退治するためにわざわざ宇宙船で追いかけてきたバウンティ・ハンターたちが
丸で役に立っていないのが笑える。
いかにも80年代のB級SFコメディ・ホラーな作りは、懐かしくもあり楽しめた。
シリーズはパート4まであるらしいから、ゆっくりと観ていこう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする