昨日(11日)の夜、帰宅すると高齢家族視聴中の『浅見光彦三部作 耳なし芳一からの手紙』(フジ系)がエンディングにさしかかっていて、中村俊介さん(いつもサッカーの人と名前書き間違える)扮する浅見のそばに、“おメメのパッチリしたアンパン”みたいな女の子がいるなと思ったら『ガラスの仮面』『聖者の行進』の松本莉緒さんだった。こりゃまた失礼いたしました。
衰えぬ美貌ながら(昨日の記事の続きじゃないけど)おクチが年中閉まらない系の顔になってきてませんか。かわいい系の女の子の顔を“残念”にする最強要素“年中おクチ閉まらない”。
05年の『デザイナー』では気にならなかったけど。歯の矯正かな。目鼻立ちも顔の輪郭も大作りなので目立つ目立つ。
昨年で25歳。松本“恵”でローティーンでデビューして、休業挟んでもまだまだ全然若いのに、ちょっと役柄以上に化粧濃い目になってきてるのも気になりました。何か、持ち味と別のトコ目指してるみたいで。
安めのドラマの安めの役も場数こなしつつ、あんまり磨り減らないうちにもう一度昼帯ドラに、それも今度は東海作品に来てほしいと月河が前々から目つけてる女優さんのひとりなんですがね。
さて、その昨夜は久々に『爆笑オンエアバトル』を待ち受け視聴。3日にスペシャル『タカアンドトシの正月か!』はありましたが、あれは“オンバト”スペシャルとは名ばかりの別立てバラエティだったので、10組挑戦上位5組オンエアのフォーマットは本当に久しぶり。年末だろうが年始だろうが“お祭り感”なく、いつものルールいつものテンポで事務的に進んでいくNHK的平準さが、やっぱり月河は好きだな。
THE GEESEが501kbで1位。これはちょっとびっくり。自信たっぷりに接客指導していた“店長”が、いざ開店すると、一見普通な様で実はひと言ぐらいずつズレたトンデモ応対を次々繰り出すのに対し、新人くんが「本当の店長じゃなかったんですか?」まで格別いちいち引っかからないところが彼ららしい。
“トンデモ店・トンデモ店員”はラバーガールやジャルジャルなどもよく演るけど、GEESE以外はだいたい、毎ボケ食い下がることで増幅していきますよね。
「鴨のテリーヌでございます」「あのときの鶴でございます」で、先週の『ドリームマッチ08』でのガレッジ川田・ココリコ田中の“鳩の恩返し”を思い出した人も多……くはなかったか。彼らの良さはじゅうぶん出ていたと思うけど、over500のネタではなかった感。「禿げがとうございます」×2の伏線にあたるくだりは飛んだのか、オンエアでカットされていたのかわからないけど、まぁ致命傷とは言えない。「冷たいおしぼりでございます」「シゲタトシノリでございます」はバカバカしくて笑ったな。
が、むしろ、前回のオフエアネタを練り直して再挑戦の我が家473kbのほうが新鮮味とインパクトはありました。
トリオのうち2人をボケ・ツッコミに充て、ツッコまないこともしくはボケないことに対して3人めがツッコむという、“なぜコレ早くやんなかったんだろう”ってぐらい胸のすく設定。杉山ひとりを坪倉・谷田部よってたかってボケて延々振り回すみたいないつものコントよりずっと飽きがこない。この人たち、もう漫才だけに専念したほうがいいのではないでしょうか。
「喫茶店でも行ってろ」→「ちっちゃい会社に就職しろ」へのエスカレーションはセンスが感じられたし、「いまこんだけ居るとこツッコんだら将棋倒しになるだろ」もよかったし、オチも切れがあった。谷田部の困り顔、坪倉のスカし、杉山の暑苦しキレキャラと、コントの体裁じゃないほうがキャラも立っている。ついでながら、服装を白黒でまとめたのも若手お笑い番組にあっては出色の見やすさ。次回もぜひこの路線で来てほしい。
3位453kbの5GAPは、上位2組に比べるとツッコミがいかにも弱い。ボケ久保田のヘンなコスプレ・ヘン顔に笑いどころが寄っかかり過ぎ。ナンセンスコントなのに、なんだか軽妙さがなく、重いのも気がかり。
4位445kbの磁石は、今回はネタ質・密度はそんなに悪いと思わないんだけど、とにかくテンポが悪かった。細かいボケをツッコミが拾わなかったり、拾われない予感か前提でかボケが必要以上に小さかったり。「それよりオマエの親がオマエにどういうしつけしてるんだよ」はツッコミとして的外れだし、“人にものを頼む言葉”に万引き主婦のくだりが加わった後「ハイッ(復唱催促)」「長すぎるわ」も、オチの「オヤジらしいこと言えよ」「ドッコイショ」…「もういいよ」もものすごく間延びしていた。単純に練習不足だっただけかもしれませんが。
あと、この人たち、いまさらですが冒頭の「ボクが広島県出身で」「ボクが秋田県出身で」は、もっと積極的にネタへの導入部として活かす気がないならもうやめ時なのでは。今回はフレーズごとに永沢が「実は」を付けたりして“どうにかしよう”という意識だけは伝わって来ましたが、佐々木が拾わないので結局ムダ振りになってた。
問題はこの4位磁石より52kbも水開けられての5位397kbにとどまったトータルテンボス。暮れの『お笑いダイナマイト』でと同じ“喧嘩の仲裁”ネタで、持ち時間が長い分どうしても一本では単調になる。本人たちも「コレでどこまで玉入るかな」と“瀬踏みモード”だったような、計量時の表情でした。
やはりオンバトで与えられた時間を活かし切るなら、「こんなローマの街なかで」辺りから、一次元突き抜けないといかんでしょう。ただ、390台でも“アゴの皮一枚”でオンエアなってしまうのが、ここへ来ての彼らのそれこそ“地肩”かもしれない(6位チキンジョージ317kb、7位ジェニーゴーゴー305kb)。
今回気がついたのは、トタテンが実態以上に“好不調・デキ不出来の波が激しい”印象を与える原因のひとつに、ここ一番での藤田と大村のバイオリズム差というのがあると思う。昨年のM-1決勝でのように、“2人揃ってほぼピーク”ということが非常に少ない。少ないと言って悪ければ、これくらいはと期待される“一致率”に達していない。
大村が好調なとき藤田が若干モタっていたり、昨日は反対に、藤田が元気で流暢なのに対し大村は“実験観察モード”というか低体温気味。
個性の違う同士がコンビやトリオでやってく限りつきものかもしれませんが、波はあっていいから“上げるべき時に一緒に上げていく”努力がもうひとつ、彼らの場合実力相応に評価されるために望まれます。