イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

相鍵

2008-12-04 20:42:17 | 再放送ドラマ

ここ数年お世話になっているマンション管理会社さんが、毎年“年末大掃除のお手伝いキャンペーン”として相場より格安でキッチン、バストイレの換気扇などのお掃除を請け負ってくれるのですが、今年はある新規入居者のかたが本業の会社でマンションリフォーム業を始めたため、管理会社さんに内緒で、さらに下回る価格で館内営業活動をすすめていたことが明るみに出てしまい、入居者が軽く二派に分かれて先日からちょっとしたトラブルになってしまいました。

その件でしばらく管理事務所で、一応世帯代表として善後策の打ち合わせに参加したりしていたことと、もともと月河がTVっ子であることが重なって、昨夜はなぜか「既報通り特命係を“卒業”した亀ちゃん(寺脇康文さん)が、なぜか当マンションの管理事務所で現管理人さんのサブとなり、“この後は2F回ってみますか?ハイ、それから屋上ですね”なんて腰からマスターキーの束ジャラジャラぶら下げて歩いてる」という夢を見ちゃいましたよ。

過去、かなーりずっぽり嵌まり込んで“昼夜問わず、気がつけば先の展開を心配している”状態になったドラマでも、登場人物が夢に現れることはまったく無かったんですけどね。そもそも朝、覚醒した後まで(部分的にでも)鮮明に覚えている夢を見ること自体ほとんどないのに。

しかも、夢の進行中も「そうか、亀ちゃんは今度は管理人さんの“相棒”になったわけだ、適任じゃん、いい再就職先が見つかってよかったね」と脳内自己完結、納得している始末。

………んなわけねぇだろうがよっ!!どう考えても役不足だし。

たぶん月河、自分で思っている以上に『相棒』Season7後の亀ちゃんの進路が気になっていたんでしょうな。「卒業後、行き場所探しに難儀しているのならば、いっそうちの管理事務所なんかどうだろうか」「揉め気味になっている管理体制が、亀ちゃん参入で(Season6『新・Wの悲喜劇』で、マンション管理組合の役員をつとめたこともあると台詞にありました)すっきりさわやかに片付くかも」という潜在心理が働いて、こういう夢を生成したと。

…どんだけ大きなお世話を、夢で焼いてるんだと。

本日は午後の再放送枠でSeason1『目撃者』放送、録画視聴を先ほど終了。両親を事故で失い友達もなく担任の女教師(美保純さん)を慕うあまり、彼女を犯そうとした男性教諭をボウガン刺殺する内省的な屈折小学生というショッキングな役どころで『愛讐のロメラ』の少年恭介・染谷将太くんを発見。92年生まれ、こちらは0211月本放送、当時は設定と同じ10歳でした。

円らな瞳、考え深く思い詰める感じは『ロメラ』でも変わっていないし台詞回しなどはさすがにこなれてきていますが、独特の硬質な透明感は02年当時のほうがやっぱりありましたね。小学生ですからね。成人に近づくとともに自動的に失われる、はかない要素が、いちばん満タンな時期。

「ろくでなし(=男性教諭)が殺されて、犯人もろくでなし(=ボウガン遊びで近所の顰蹙を買っていたプータロー青年)」という偽装の組み立ては、周囲の冷たい大人たちの偏狭な、レッテル貼り人間観を見て、孤独な少年が習い学んだものに違いない。女教師に寄せる無垢な思いと、彼女の母性愛で少年が立ち直る可能性を暗示した終わり方もよかったし、何より亀ちゃんが「(14歳未満だから刑法で罰されないと思って甘く見るな)おまえの未来を見せてやる」と拘置所まで連れて行って会わせた、いまは死刑確定待ちとなったおなじみ浅倉(生瀬勝久さん)が、少年に同伴した(学生時代の旧友の)亀山と一度も目を合わせないのに、亀山の“この子に犯罪者のこういう姿を見せて思い知らせ諭したかった”通りの言動を、以心伝心か、して見せてくれていたのが実に味でしたね。あの場面で浅倉が「オレは間違っていた、いまは反省して被害者に詫び冥福を祈っている、キミもそうしなさい、真っ当に生きるって素晴らしいよ」なんて言っちゃったら台無しだった。

少年に仮想犯人に仕立てられかけたプー青年役は、なんと『仮面ライダー響鬼』の轟鬼さん・川口真五さんでしたよ。『響鬼』起用以前は結構、2時間ドラマで女蕩しやドラ息子役も多かったんですよね。本放送中のSeason7では先週(1126日)に賭け将棋の真剣師役で斬鬼さん松田賢二さんもゲスト出演、やはりテレ朝&東映人脈のキャスティングはSeason1から一貫していたようです。特撮ウォッチ歴長い身としてはちょっと嬉しい傾向ですけどね。

コメント
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