先日来のSAPPORO焙煎生ビール、ここのところ湿気っぽく雨っぽく気温も低く、あんまり夏らしくない、ビール向きでない気候が続いているのですが、昨日は土用丑の日。むしろ暑くないのを天の配剤と受け取っていまのうちに精をつけときましょうよってんで、乾杯しちゃいましたよ。
お味は…焙煎麦芽使用ってことで、通常の淡色ピルスナータイプのビールと黒ビールの中間ぐらいの風味を想像していた月河は、微量拍子抜けチックな軽さでした。もうちょっと香りが強いかなと思っていたのでね。1992年リリース当時“焙煎”を愛好していたという非高齢家族も「こんなんだったかなぁ」「“いま風”に軽くしてあるんじゃないか」とか半信半疑でしたね。
「よく冷えて、グラスも冷えてれば何でもいい」派の高齢組も含め、「せっかく復刻して期間限定、コンビニ限定(←通販や安売り専門店でまとめ買いできない)で売るなら、も少しいい意味での“クセ”があってもよかったね」という結論。まぁ非高齢家族にしても、92年当時とは味覚も嗜好も変わっているかもしれませんしね。月河本人は、SAPPORO CLASSICと遜色ない“ビールらしさ”だと思うけど、“それ以上でもそれ以下でもない”感じ。
このラベルで一番の魅力は、気持ち柑橘味を帯びた琥珀色の色でしょうね。ワインってほど気取った場面ではないけど、特別な日だから“自分をおもてなし”したい…ってときにぴったりのお色です。
さて、『夏の秘密』は第8週に入り本日(20日)36話。夜景が増えると、やはりアナログVTR録画では、特に人物の表情がさっぱりわかりませんね。今日はまるっと劇中花火大会。白眉の紀保(山田麻衣子さん)と伊織(瀬川亮さん)の橋上・橋下遭遇シーンはもちろん、龍一(内浦純一さん)と紀保の車中シーンなどもやはり無理。居間の地デジHDD録画を早くDVDに移さないと。
室内の照明で鮮明に見えたシーンなら、柴山工作所の親父さん(江藤漢斉さん)の最期がよかったですね。
麻痺の残る身体を、「二人で行って来い、オレはここ(=作業場)がいい」と本人に勧められたとは言えフキ(小橋めぐみさん)と伊織が残して行ったこともやはり若干の責があるけれど、そのフキが「飲まないでよ」とせっかく釘を刺して行った御神酒に気を取られて、ネジ型を取り落としたことが結局は最後の発作の引き金になったのだから、医者に止められても懲りないお酒好きの自業自得とも言える。
拾ったネジ型を握りしめ“最期まで職人”な死に様に号泣する伊織が哀しい。車椅子でもやはり花火を見せに連れ出していればよかったと、フキとともに後悔が残るかも。
でもたぶん、先に逝った奥さんが、花火とともに迎えに来た、それだけのことだと思います。娘2人にはフキ、セリと素朴な野草の名をつけたけれど、親父さんにとっては“牡丹”のような奥さんだったのでしょうね。