先日、今年の感じ、じゃなくて漢字の発表がありましたが、“北”に決まりましたね。北だけに、来たーーー!と。
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・・“北”にふさわしくネットの辺境の一郭を地味ぃに寒ーくしてみました。
個人的には、日本の中でもかなり“北”方に在住しているし、“南”や“西”に決まるよりはまだしも今年のトレンドに混じれた感があって悪い気はしませんが、最近のニュースを見てると“落”でもよかったんじゃないかと思うくらい、いろんな物が落ちてきてますよね。
もちろんそれこそ北朝鮮発のミサイルも日本のEEZ(排他的経済水域)に落下しまくりですが、今月7日には宜野湾市の普天間基地にほど近い保育園のトタン屋根にガラス瓶みたいな円筒形の物体がガツンと落ちてきたし、13日午前中にも同じく普天間基地至近の小学校屋外運動場に、米軍輸送ヘリコプターの窓枠と思われる部品が落下しました。
これ、児童生徒さんの安全が気遣われること、だから普天間基地言わんこっちゃないという問題以上に「大丈夫か、米軍」って話じゃないですか。飛行中に窓枠が外れて落ちるヘリなんて、『ミスター・ビーン』シリーズの世界ですよ。古くはバスター・キートンの映画にもありそうだし、いっそド、ド、ドリフの大爆笑か。「カアちゃーん」てドア開けたら蝶番からガスッと外れて加藤茶さんの頭にガン!当たるとか、隣の部屋で聞き耳立ててたら襖が倒れて全員ドーンみたいな。NHKの朝ドラでもいまだにしょっちゅうこの演出やってますね。
今回は窓枠で済んだけど(済んだっつったって紙一重で大惨事ですが)、窓枠が落ちたってことはもっと重くてでっかいハッチの扉、昇降扉だって落ちるかもしれないし、尾翼、プロペラ、燃料タンク、絶対落ちないものはないということになります。
月河が大人のTV番組をチラチラ見られる環境になった昭和40年代前半、確か毎週水曜日の夜8時から『コンバット!』というUS製TVシリーズが放送されていました。NHKしか映らない(しかもノイズ入りまくり)田舎から、まだましな都会に引っ越してやっと見られるようになった番組なので、たぶんNTVかTBS系の民放ネットでしょう。当時よく夕食時に遊びに来ていた親戚のおじさん、お兄さんたちが「アメリカの戦争映画は必ず勝つからいいよなア」と痛快がって見ていたのを思い出します。月河も従兄その他の男の悪ガキたちとセルロイドの筆箱を奪い合ってクチに当て「ちぇっくめいときんぐつー」なんてやってました。
ノルマンディー上陸作戦とか歴史的な事はもちろんからっきしわかっていませんでしたが、出てくる機銃も手榴弾もバズーカも、なんてことない軍用ナイフまでみんなピカピカの高性能に見えたし、サンダース軍曹もギル・ヘンリー少尉も、リトルジョンもカービイも恐ろしく弾が当たらなかった。
アメリカ軍の話なら必ず勝つからいい、とビール片手に笑って言った伯父のひとりは大陸からの引き揚げ組でした。
その後1970年代に入るとベトナムが泥沼化し、80年代のアフガンもスカになり、敗戦ではない“介入不首尾”という形でアメリカ軍も汚濁にまみれましたが、それでも世界最強のミリタリーであることに変わりはなかった。沖縄基地のあちこちで米兵が一再ならず事故や事件を起こしその都度“米軍基地ゴーホーム”の声が上がったり下がったりしましたけれども、なんだかんだで「アメリカは強いから」「頼りになるから」という幻想が日本に米軍駐留を容認し続けました。幻想も抱きますわ。つい70年ちょっと前ケチョンケチョンに負かされたのが、ほかでもないウチら日本ですもの。強いんだから、強い相手だったんだから負けてもしょうがなかったんだよと信じ続けなければ救われません。
世界一強い米軍が日本の端々で目を光らせていてくれるから安泰だ、少なくとも前回のようにケチョンケチョンにはやられないだろう、憲法九条もあることだし、ね?ね?・・と目を見かわして頷き合ってきたけれど、ここにきて、本当に大丈夫なのか、アメリカ軍。いつの間にかミスター・ビーンとバスター・キートンの集まりになっちゃったんじゃないのか。ハゲカツラの加藤茶さんやバカ殿メイクの志村けんさんみたいのが窓枠のビス締めたりしてんじゃないのか。鬼瓦権蔵みたいな現場監督が「冗談じゃないよ!?」と一升瓶持って喝入れに来てたりして。
いや本当に、飛行してる間ぐらいはバラけないでもつような機体でお願いしますよ、サンダース軍曹の後輩諸君。そうでなくてもついご近所の半島から、いろいろ飛んできたり漂着してきたりするんだから。
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